ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

親戚の四十九日

2015年02月01日 22時22分46秒 | 生活

親戚の四十九日の法事に行ってきました。

近頃は、doiron世代には
慶弔ごとのうち、弔事が頻繁にあります。

亡くなったのは祖父の兄弟の息子、
つまりおふくろのいとこにあたる人です。

享年は85歳でした。

近所に住んでおられたので、
息子も幼馴染でありました。
でも、その一人息子は家を出て、
晩年は高齢の御夫婦二人で住んでおられ、
あまり出歩くこともされなかったので、
付き合いは疎遠になっていました。

しかし年末に亡くなられた時には、
いろいろと頼られ、
四十九日の法事にいたるまでは、
なにかと相談され、
あれもやらないといけないし、
これもしないといけない
とアドバイスもしていたのですが、
奥さんも高齢のため、
結局まわりの人間が
種々手配をすることになり、
ようやく四十九日を迎えたのでした。

その家は浄土宗でした。

と書けば、宗派別の法事のことを
よく御存じの方なら
「それは大変」と思われることと思います。

浄土宗にはしきたりやお金のいることが多く、
「浄土宗の家に嫁ぐときには覚悟しときや」
と言われるほどだからです。

まず、お坊さんの手配に結構お金がかかります。
しきたり事なのでそれは仕方がないのですが、
例えば戒名にもランクがあり、
大枚はたいて生前に授戒、五重を受けた人には
高級な戒名が授けられるといったこともあります。

受けていなければ、
没後お金を出せばランクを上げられる
といった制度もあります。

法事の際の手順にもしきたりが多々あります。

祭壇に並べるものも並べ方も決まっていて、
仏さんの食べ物はこう、
供物はこう並べ、
49個の餅も用意しておかないといけません。

法事の時には一時間みっちりとお経を唱え、
最後に49個の餅の上に
かぶせるように置く大きな
「笠餅」を「人型」に坊さんが切ってくれます。

これ。



こうして杖を突いた人の形に切った餅を、
腰の悪い人は腰の部分、
足の悪い人には足の部分と、
希望に応じて法事参列者に分けられます。

doironも心臓部分が欲しかったのですが、
人気が高くゲットできませんでした。

人型餅は歳の順で持って行かれます。

結局、doironは右手をいただきました。
筆を持つ手ということで、
故人のお力で右手を守っていただくことになりました。

法事の後は、送迎バスに乗って
料理屋へ行き会食をします。

そんな手配も親戚で手分けして手配しました。

2時間余り、
故人を偲んで会食するということなのですが、
だいたいこういう場は、
普段めったに会うことのない親戚との
交流の場となります。

夕方にはジムに行きたかったので、
doironはノンアルコールで我慢しました。

そうして、一日のうちの大半を費やして
法事は無事終わりました。

喪主である奥さんもさぞやホッとしていることでしょう。

これからは、一人暮らしとなるわけで、
たまには仏壇に線香でもあげに行って、
安否確認してあげようと思っています。

一人の人間が亡くなることで
周りの暮らしは大きく変わっていきます。

人生平穏無事に暮らすには、
早く亡くなる他はないのですね。

そんなことを考えた、四十九日の法事参席でした。

あ~、暗くなった。