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ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

重く垂れこめた雲の下で

2014年12月18日 21時50分13秒 | 最近の出来事

翌日は、別ルートで日本海沿いの道をくねくねと走りました。
あまりにもくねくね道だったので、



横でミセスが

「う~、気持ち悪う~」

とうなっていたほどです。

なのでところどころで休憩を入れながら、
撮影タイムをとります。
この写真が大事なんです。
宿で聞かせていただいた話と
撮りためた写真で、記事を構成していくために
重要なお土産になるのです。
ブログでは小さな写真に加工していますが。
実際は、A3一杯くらいの大きさで
撮影をしています。

これは、海と小さな水路でつながっている
小天橋から見た久美浜湾。



静かな湖面でたくさんの水鳥が遊んでおりました。

そしてこれはその近くの外海です。



冬の日本海は陰鬱として、波も荒く
低く雲が垂れ込めている様は、
心の奥に潜む人の情念に似ています。

演歌の世界ですねえ。



お、この浜にはサーファーがよく来るようです。



さすがにこの日は誰もいませんでしたが、
一人たたずむ姿もまた演歌調です。



ミセスの車酔いを騙しだまし、
ようやくたどり着いたのがここ。



事前にながめていた地図にも小さく書かれてあって、
日本の標準時となっている東経135度の
子午線日本最北端の塔があります。

これ



そう、明石の真北にあたるわけですね。

車二台ほどの小さな駐車場に止めて、
寂しい山道を岬の先端に向かって登って行くと、



それは冬の日本海を眺めおろすように建っていました。



このあたり、何を見てもどこを歩いても
寂しい気配が漂っています。

失恋、別離など悲しみにとらわれてここに来たら、
さぞや落ち込んでしまうことでしょう。

能天気でよかったあ。



さてお昼ごはんですが、
車に酔いそうになったミセスにはあまり食欲がありません。

でもご安心を。

朝のバイキングで食べきれずに残してきた
サンドイッチと菓子パンがあります。

またまたサービスエリアで
大盛りのホットコーヒーを飲みながら、
それをいただきました。

経費節減でしょ。

あまり勧められないおススメではありますが・・・

さあ、あとはお土産屋さんに寄って、
急いで帰阪です。

ペットホテルが閉まる午後5時までに帰らなければなりません。

実は今回の旅の途中で、
親父の散骨をしました。

葬式、納骨、義父さんの散骨といった儀式の際には、
これまでのブログに書いたように
不思議なことが必ず起こりました。

では、親父の時はと言うと・・・

また起こったんです。

それは、今回の丹後への旅立ちの日の朝のことでした。

仏壇に電気の火を灯し、
掌を合わせようとすると、
6つある燈明の内、2個が消えているではないですか。

接触が悪いのかなと思って、
いろいろ触ってみたのですが、
いくらやっても点きません。

どうも玉切れの様でした。

仕方なくまた帰ってきたら替えてやろうと、
気になりながらもスイッチを切って旅立ちました。

そして帰ってきて、さあ玉を替えようと思って
スイッチを入れてビックリ!

6つとも全部点灯するではありませんか。
あれだけいろいろ触ってみても点かなかったのに、
何事もなかったように仏壇を照らしています。
もうこれは親父が、まるで

「これで安心して仏壇におさまれる」

と言ってるようだと思うと、
涙が出そうになりました。

こんなことってあるんですねえ。

こうして、仕事、観光そして散骨の旅が終わりました。

ミセスにとっては、車酔いで
ちょっとしんどい思いをさせましたが、
のんびりすることができてよかったでしょう。

これで、doironがたびたび歩きに出かけることの
贖罪になったでしょうか。

暗くて重い気候の中の旅でしたが
仏壇のお燈明と共に
doironの心にも小さな灯がともった旅となりました。

以上が、11月の終わりの寒い日の二日間の出来事。