仕事柄、新聞をよく読む。
内容もさることながら、
わしにとっては見出しのつけ方なんかが
興味を引くところだ。
タイトル、サブタイトルのつけ方、
その配置の妙に
ホホウと感心することもたまにある。
そんな編集テクニックへの注目のほか、
気にしながら見ているのが
見出しの言葉である。
今朝の新聞で目をひいたのが、
映画の宣伝で
試写会キャンペーンに来日している
トム・クルーズ
が、国内での最後の訪問先として
選んだのが、鳳の複合シネマ施設だった。
その見出しはこうだ。
「大トリは鳳、堺にクルーズ」
ずい分とスポーツ新聞寄りな
書き方だけど、
まあ罪のない記事だからOKだろう。
少し前にも面白い見出しがあった。
24年前に道頓堀川に投げ入れられた、
カーネルサンダースの像が
川底から見つかり、
今後それをどうするか、
関係者が考えている
ということを紹介しようとしていた記事に
つけられた見出しが、
「ど~なる、カーネル」
阪神ファンならずとも、
関心の高かったこの記事を、
茶目っ気たっぷりに取り上げていた。
このカーネル像が
見つかったときのコメントで
おかしかったのが、桂三枝のコメントだ。
「ケンタッキーだけに無事に揚がったということですな」
だって。
ほかにも
13歳の気象予報士が誕生したニュース。
71歳のおばあさんが、
引ったくり犯人の若者を追いかけて
取り押さえたというニュースなどが
最近の紙面を飾った。
まったく、世の中ってやつは刺激的じゃな。
明日はどんな見出しが
紙面を飾るのだろうかねえ。