雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

海鳴屋楽団、空をいく

2014-04-26 21:00:00 | 

野中ともそ著"海鳴屋楽団、空をいく"を読みました。
天野里男は食品開発の仕事を辞めました。
失業中に従兄弟に旅館の仕事を手伝わないかと誘われました。
里男は北陸の日本海の町の旅館の海鳴屋で働くことに
なります。
海鳴屋で働くにはスティール・パンの海鳴屋オーケストラ
に入ることが必須です。

他の人には申し訳ないのですが愛知図書館の利用者は
この4月からインターネットでNaxosミュージック
ライブラリーというサービスが利用できます。
愛知図書館にログインしてMyライブラリを選択すると
画面の一番下にNaxosミュージックライブラリーが
あります。
立ち上げて "ジャンル"-"民族音楽" 文字で検索で"カ"を
選択するとカリブ スチィール・ドラムでいくつか登録
されています。
スチール・パンの音楽がどんなものかはここで聞くことが
できます。

ちゃんと音階が出せて曲が演奏できるというのはドラムの
形状から不思議な気がします。

本に戻ります。
里男はオーケストラに参加することになります。
柴乃が子供のころに町にパンをトラックに積んだ人が
通りかかって柴乃と祖父の富じいに叩き方を教えてくれた
ことから始まりました。
メンバーはほとんどが海鳴屋で働く人達です。
元バンドマンの従兄弟の航平、仲居をしている老女性の
若草姉妹、カリブ出身のマリオ、料理担当の藤雄、
海鳴屋長期滞在の書いているかどうかわからない作家
などです。
柴乃の父が経営していた元ガソリンスタンドの事務所が
練習場所です。

柴乃と富じいがとのように叩くか構想を練ります。
富じいが監督のように指導します。
カーニバル・オブ・パン・ラバーが北陸で開かれること
になり海鳴屋オーケストラは出場することになります。

うんとうまくなろうとかいう目的のためやっているわけ
ではないのですが、じょうずに叩きたいとがんばっています。
それぞれの人はいろいろ問題や悩みを抱えています。
パンを通じて仲間としてつながっていきます。

なかなかおもしろかったです。
パンの響きが漂ってくるような本でした。

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