雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

ミッドナイト・ラン!

2012-02-19 20:21:35 | 

樋口明雄著"ミッドナイト・ラン!"を読みました。
おもしろかったです。
アクション映画を本にした感じの話しです。
ありえないけど楽しい。
5人の人がサイトの呼びかけで集まって集団自殺を
しようと丹沢の山の中へ入っていきます。
七輪に火を点け車に乗り込んだところへ十代の女の子が
助けを求めて必死で車のガラスを叩きます。
後ろから暴力団が追ってきます。
カオルという女の子を助けて車を発車させます。
こうして自殺は中止されます。
カオルを近くの駅で降ろしてやります。

レストランで休息していると警察がやってきてカオルが
誘拐されて5人が容疑者と見なされているといいます。
暴力団はカオルが持っているものが5人にわたったの
ではないかと警察とは別に追っかけてきます。
黒幕がいて警察の人間と、暴力団とを操っています。
警察と暴力団との間につながりはあるけど協同で
追っているわけではありません。

圭太はお金持ちの息子、生きる意味がわからなくて
死にたいと思っています。いつも音楽を聞いていて
軽い感じも男です。自殺の呼びかけ人です。
松井は元タクシードライバー、アルコール中毒から
抜け出せません。
入江は元自衛隊で脳腫瘍であとわずかしか生きられません。
沙希は鬱病です。
原は元銀行員です。仕事に失敗し借金があります。

警察を出し抜いて車で逃走をはかります。
カオルが残したキャバクラの名刺をたよりに彼女の
行方を捜します。
松井はお酒が切れると中毒症状に苦しみ、入江は痛みで
意識を失うという苦しい状況です。

暴力団と警察から逃げ回ります。
発砲され通りかかったタクシーに飛び乗ります。
タクシーの運転手は松井の元同僚でした。
松井は栗栖が暴走族時代に倒れていたのを助けて
やったことがあります。
優れたドライブテクニックでタクシーは走り抜けます。
車が空を飛びます。
車が空中を飛ぶ映画を思い出してください。あんな風です。
こうして栗栖が仲間に加わります。

小さなFM局のディスクジョッキの葵はこの出来事を
見ていました。
5人が誘拐犯ではないと信じ放送を開始します。
視聴者が増えていきます。

追われながら真実を突き止めていく6人の4日間の
出来事です。
車が何度も空を飛びます。
運転は栗栖だったり、松井だったりします。
正義は勝つで最期にはトップの悪者も捕まります。
このめでたしめでたしの後もパトカーを無断借用して
追われまたまた建設中の途中がない橋を飛びます。

4年後の彼らの様子が数行ずつ最期に書かれています。
橋では死ななかったようです。
自殺ももうする気はないようです。

読み終わってあぁ、楽しかったという娯楽の本です。

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