雑記帳

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コンピュータは生きている?

2006-02-12 09:27:16 | コンピュータ
コンピュータは生きているのではないかと時々思う。
からかわれているのではないかと思うことが多いのだが多いに感謝したことがある。
だいぶ前のことになる。FORTRANで書かれたプログラムがあった。OS/2という OS の元で動いていた。OS が OS/2 から WINDOWS NT へ切り替わって数年経っていたがこのプログラムのために1台 OS/2 のものが残してあった。いつ故障するかもしれずその前に WINDOWS へコンバージョンしようということになった。このプログラムは ライブラリを使用していて OS/2 の時は FORTRAN は無料、 C は有料だった。ところが WINDOWS になったらこれが逆転した。 C は無料、FORTRANは有料となったのだ。時代の流れだ。FORTRAN のライブラリを買うこともできた。だけど時代の流れに乗ろう。C に書き直そうということになった。
FORTRAN のプログラムを開発した人はすでに退職していた。この仕事が私へ回ってきた。気楽に引き受けた。ところが膨大な量の力作だった。解読しようにもほとんどわからない。後悔したが少しずづ FORTRANのアルゴリズムをくずさないよう引き写していった。半年ぐらいかかったと思う。やっと完了してテストとなった。どうやってテストしたかというと思いつく限りのデータを用意してOS/2 と WINDOWS で実行した。その結果を見比べ違っていたらプログラムを修正していくという方法を取った。これでだいじょうぶということになってしばらくは両方で動かした。そしてもう問題はないという状況になった。
その2~3日後 OS/2 のパソコンは立ち上がらなくなった。まるで「もう役目は終わりましたね。もういいですね」と言っているようだった。
ここまで持ちこたえくれなかったらどんなに困っただろう。必死でがんばって助けてくれたように思った。
あれから7~8年このプログラムは現在も毎日動いている。また次の流れが襲ってきそうだが。

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