雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

天久鷹央の推理カルテ

2015-07-17 21:00:00 | 

知念実希人著"天久鷹央の推理カルテ"を読みました。
メディカル・ミステリーとなっています。
新鮮な感じでおもしろかったです。
シリーズになっていて2と3が出版されているようです。
楽しみです。

天医会総合病院の統括診察部の部長は27歳の天久鷹央です。
超人的な記憶・計算能力、知能があります。しかし場の空気を読めず
人付き合いは苦手で子供のようなところがあります。
患者に対して乱暴な口調では話ます。
各診療科で判断がつかない患者や問題のある患者が紹介されて
きます。
小鳥遊優はたった一人の2歳年上の部下です。
鷹央に小鳥と呼ばれ、破天荒な鷹央に振舞わされつつも、彼女の
能力に感心し診断学を学んでいます。

"泡"
小学生が肝試しで夜に公園の池に行き河童をみたとメールで
相談してきます。
検査しても判断がつかない七歳の男の子が紹介されてきました。
母親の勝手な判断で行っていたことが原因とすぐに診断を
つけます。
体の痛みとしびれを訴えてきた男がきます。
近所で起こっている事件と河童を見たという話から何が
起こったか判断してしまいます。

"人魂の原料
病棟の新人看護師が夜勤で見回る時に青い人魂が現れます。
人魂が出る近くの病室には気胸の高校生と肝疾患の二人が
入っています。
誰かのいたずらに違いありません。
病室の前に置いてある消毒用のアルコールって飲めるもの
なんですかね。
飲んでみようなんて到底思えませんがそんなものでも飲みたいと
いう人がいるんでしょうか。

"不可視の胎児"
女子高校生が妊娠し母親に無理やりに堕胎をさせられてしまいます。
家に閉じ込められていた彼女が胎児が戻ってきたと妊娠の兆候を
あらわします。
鷹央と産婦人科部長はエコーの結果から想像妊娠なのだと
高校生に言って聞かせます。
小鳥遊が言ったことから鷹央は自分の間違いに気がついて
彼女を追いかけていきます。
彼女は病院を出たところで意識を失って倒れてしまいます。

"オーダーメイドの毒薬"
最初の話に出てきた母子が再度登場します。
息子の宗一郎は悪心、嘔吐が続き度々意識障害を起こし入院
しています。
母親の桃花は鷹央を誤診で訴えました。
診断に自信を持っている鷹央は隠れていた別の病気が現れた
のだと調べ始めました。
鷹央を疎ましく思っている院長一派から統括診察部を潰すと
突きつけられました。
病気の原因を切られた期限までに必死で調べます。

医学知識が精密ですので著者はもしかしてお医者さんって
思ったら、本当にそうでした。
理解しにくい難しい話ではありません。

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