雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

あきない世傳 金と銀 源流編

2016-11-10 12:53:29 | 

高田郁著"あきない世傳 金と銀 源流編"を読みました.
大阪の天満の呉服屋が舞台です。
この編では主人公の女性の幸の生い立ちと呉服屋の
五鈴屋で働き始める最初の部分が描かれてます。

幸は学者の父の元に生まれました。
学問を教える凌雲堂を開いていました。
幸も基礎的な手ほどきを受けました。
幸はもっと学問がしたいのですが母は女には必要ないと
わかってはもらえません。
兄の雅由は幸の理解者でした。

大きな飢饉が襲い雅由は病気となり亡くなります。
その後に父も失います。
九才の幸は五鈴屋に奉公に出されることになります。
五鈴屋には二代目当主の妻だった富久、店をずっと支えて
きた番頭の治平衛がいます。
現当主は四代目に当たる徳兵衛です。
三代目夫婦は息子たちが小さい時に亡くなっています。
当主の弟が惣次で商売熱心です。
下の弟が智蔵で商売に興味を持てず本を読むことが好きです。

五鈴屋の暮らしはとても質素です。
徳次郎は廓遊びに熱中しています。
嫁を持たせたら収まるのではないかとなりました。
嫁となったのは船場の格上の小間物問屋の娘の菊栄です。
菊栄は明るく店になじもうとし、神経も図太い女性でした。
幸には親切でした。
二年経っても子供が生まれず、徳兵衛は家に居つかずに
遊び歩いています。
菊栄の方から見切りをつけて出ていきました。
五鈴屋の商売はうまくいっておらず窮地に立っています。

幸はここでも知識を吸収しようと努力しています。
番頭の治兵衛は幸をよく見ています。

これから幸が商才を延ばしていく展開になるのでしょうね。
どうなるか楽しみです。

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