雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

イマジン

2010-09-26 21:32:55 | 
清水 義範
集英社
発売日:2004-09-24


清水義範著"イマジン"を読みました。
最初とっつき難くて少し読んでは後にしようと,次々と
別の本を手にして図書館の2週間の貸出し期限が
切れそうになりました。
急いで期限延長の手続きをしました。
今ではこの手続きはインターネットで図書館のホーム
ページを呼び出してボタンを押すだけで完了です。
結局1月近く本を手元に置いていました。

読みにくい本ではないです。
おもしろくないわけでもありません。
翔悟は大学入試に失敗し、専門学校を選んで行っていますが
その生活に満足はしていません。
お父さんはベンチャー企業を大きくして社長をしています。
自分の望むような生き方を選ばない息子に失望をしています。
やくざと喧嘩をして殴ってしまった翔悟は坊主頭にして
姿を変えます。
追われて気がついたら20年前の世界へタイムスリップ
していました。
頼る人は父親しかいません。昔聞いたアパートへ訪ねていきます。
若いころの父親は会社に嫌気を感じ辞めてしまいたいと
くよくよとして今のエリート然とした偉そうなところが
ありません。
アパートに住まわせてもらうことになります。
翔悟は20歳、父親の大輔は24歳、翔悟の方が年下なのですが
昔の世界の二人は翔悟の方がしっかり者で大輔をリード
しています。
大輔はIT企業に努めています。
外国の産業スパイが近づいてきて情報をくれと言葉巧みに
言い寄ってきます。
二人は情報を売ります。
ジョン・レノンが殺される日が間近になって二人は助けようと
ニューヨークへ行きます。
スパイも追っかけてきます。

さて翔悟は無事元の時代へ戻れるのでしょうか。
時間を隔てて会った父親は同じ人間なのに別人格のようです。
この隔たりはどうなるのでしょうね。

おもしろくはあるのですが、絶対おもしろいと大声でいえる
わけでもない、というのが感想です。

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