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“菊盆栽”つくりの芸に感心

毎年今頃の時期になると、菊花展が開かれます                                                                                                  今年も関越道・藤岡ICの「道の駅・ララン」にある花の交流館の展示コーナーの片隅に、“菊の盆栽”  が展示されていました

“菊の盆栽”は、「草木の花をいかに 盆栽らしく見せる」かがポイントになると、パラパラ読みの“菊盆栽”のお手本書にありましたが、私にはどうもそれだけではないだろうと思えてなりません

『盆栽』とは、草木をに植えて、枝ぶり、葉姿、幹の肌、根、もしくはその鉢植え姿全体を鑑賞するもので、思う植物の、野外で見られる姿を、鉢の上に縮尺して再現することを目指すものだと思っています

この伝から云えば、“菊の盆栽”は、菊の野外再現だけではなく、“菊”を使って自然の幽玄さを作り出す芸だと思えてなりません

いわゆる盆栽の模造というだけでなく、茶道の侘び寂びや、歌舞伎の舞い姿の粋・艶といったものを味わわせてくれるように私には見えてきます

“菊盆栽”は山菊と呼ばれる「小菊」を使うので、樹木の様に完成したものを何年も楽しむ訳にいかないのが、私には作り手の「技」&「芸」を感じます

「小菊」は丈夫で芽吹きが良く、花付きも良いので作る人の思うがままに、いろいろの形への仕立て方が出来ます

聞くところによると、“菊盆栽”を作るには、1年目は根を育て、2年目は幹・枝・葉・花を育てるのが基本だそうです                                                                                   そして出来上がった作品は通常花が終わると地上部は枯れてしまうので、同じ姿は見ることが出来ません

形の良い岩や古木に、小菊の苗を根付け、風雪に耐えた老木・古木の風格と根張りの見事さを作るのは技と芸があると思いませんか  

作品の上手下手は分りませんが、一品一品が人生を感じさせてくれる感じがしました

 

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