ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国語 <パボ>(馬鹿)はなぜパボというのか?

2009-09-08 18:09:41 | 韓国語あれこれ
 <馬鹿>を韓国語で<パボ(바보)>ということは、けっこう知られていると思います。
 私ヌルボは、中学校の頃(半世紀近く前)、「馬鹿のことを<パープー>と言うんだ」と友人から聞いたことがありますが、今思えば、この言葉は<パボ>から来た言葉かもしれません。

 日本語「馬鹿」の語源については、高校時代の世界史の授業で聞いた、「始皇帝の死後、二世皇帝に趙高が「馬でございます」と言って鹿を献上した、云々」という話を思い出したのですが、あらためて調べてみると、この話は<馬鹿>の語源とは関係ナシでした。無知を表す仏教関係の梵語からという説が普通のようです。

    ★★★  韓国語<パボ(바보)>の語源は?  ★★★

 では<パボ(바보)>の語源は何でしょうか?

     
 「トゥンタンジ・韓国語旅行(ウリマル・ヨヘン)」という本に出ていました。
 今年で70歳の漫画家キム・ウヨン(김우영)が、人気少年キャラクターのトゥンタンジ(뚱딴지.上の画像)を登場させて描いた学習漫画の一つです。10年ほど前に買ったものの、ほとんどツンドクになっていましたが、今読んでみると、けっこうためになります。

 それによると、<パボ(바보)>は<パプポ(밥보)>が変化した言葉だそうです。<パプ(밥)>は<ご飯>、<ボ(보)>は<コッポ(겁보)>=弱虫、<ウルボ(울보)>=泣き虫、<ヌリンボ(느림보)>=怠け者等の<ボ(보)>で、<~虫><~者>のような意味です。あ、ヌルボの<ボ>もそうですね。

 つまり<パボ>とは、「飯を食べるだけで他に何もせずぐうたらしている、おひつ(パプトン.밥통)のような間抜け(モンチョンイ.멍청이)」ということなんだそうです。

 この本には、他にもいろいろな韓国語のさまざまな言葉の語源を説明しています。おもしろそうな記事がみつかったら、また紹介しましょう。

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