癌の告知を受容する人、しない人、それぞれの人生ですが、心理療法の立場からコメントすると真実を受容しない事例は嘘の上塗りのような虚しい心理療法になつていきます。心理療法家の方が段々とノイローゼ気味になります。<真実、現実>を受容する(賛成する、肯定する、という意味ではありません)、一旦、現実、真実をあるがままに認める、ということですが、それが中々スムーズにいかないのが生身の人間の実情です。この真実を見つめる場合でも感情の転移という現象が起きてしまい真実を見つめる困難がいつも身辺にあります。現実、真実を見つめることから哀しくても本当の幸福感をしみじみと感じられ、その上で、厳しい人生に立ち向かうことで悔いのない人生が生まれてきます。しばらくこの感情転移と真実の相関関係について思索します。:<感情転移と真実:295-1>:
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