書く仕事

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高千穂峡

2005年10月01日 22時22分45秒 | 日記
夏休み家族旅行で九州熊本-宮崎県境近くの高千穂峡に行ってきました.(写真)
深い渓谷と冷たい渓流.
景色そのものは幻想的で,昔の人々が天孫降臨の地と考えたのも頷けます。
しかし,実際この地を訪れた印象はこの写真とはずいぶん違っています。
というのは,この写真には写らないものが場の雰囲気を台無しにしているからです。
写真に写らないものとは?
スピーカから流れる大音量の案内音声です.
『受付番号26番のお客様はボート乗り場までおいでください』
そう,つまりボートの順番待ちの案内音声。
ここには3時間ほど滞在したんですが,その間ほぼ数分おきにこの案内音声が渓谷中に響き渡ったというわけです.
景勝地が観光地化することはある程度はやむをえないと思う.
地元の人にも生活があり,より良い暮らしを求める権利がある.
だけど,自分たちに与えられた観光資源をただ切り売りするやり方では,いずれその観光地の価値自体をおとしめるだけ。
高千穂峡の歴史的な価値,周辺観光地域との連携,例えば,阿蘇,霧島等の自然観光資源,清和村や通潤橋などの歴史的価値の高い観光資源と連携して,世界遺産に登録するっていうのはいかがか?
観光資源という資源を利用するだけでなく,その価値をいっそう高めるための努力が必要なのではないかと思います。