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「予知夢」東野圭吾

2008年12月13日 15時30分13秒 | 読書



面白いですね.
東野圭吾さんは非常に多彩な作家です.
基本的にはミステリーなんだけど,純粋な本格推理ものから,思い切り情緒的なものまでとにかく,幅が広い感じがします.
「予知夢」は,そうですね,どちらかというと本格推理ものに近いですが,事件の外見がオカルト的なエピソードを含んでいるという共通の特徴を持った短編集です.

主人公は「容疑者Xの献身」などでおなじみのガリレオ探偵こと,物理学者の湯川学博士です.
ただし,事件をガリレオ探偵に持ち込んでくるのは,語り部である刑事さん.

ミステリーなので内容は書きませんが,題名の予知夢や幻視やポルターガイストなどの不思議な現象を発見者や関係者が経験するわけです.
事件は,そのオカルト現象さえなければ,何でもない通常事件なのですが,オカルト現象だけが気になることから,話がガリレオに持ち込まれるという固定パターン.

オカルト的な現象も,実はトリックだったり偶然だったりするんですが,それを物理の大家である湯川博士が見抜いて解決するという流れになります.

結構,あれ?と思う箇所もあるのですが,話の展開が超面白いから許せます.

この本に限れば,エンタテイメントに徹した「娯楽作品」といえるかな.

電車中の暇つぶしには最適,というか降りる駅をもっと先に延ばしたくなるような作品.


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