「ハコブネ」村田沙耶香
「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した村田沙耶香作.
主人公は3人の女性.19歳の里帆とアラサーの椿と千佳子.
里帆は自分のセクシャリティに疑問を持ちつつ,真実の自分を探し続けている.
椿は自分が女であることを極限まで追求し,里帆が女であることを否定しようとする(ように見える)ことを責め続ける.
千佳子は,性を超え,人間としての肉体感覚を否定し,地球と一体化したいと願う.
物語的には,里帆と椿の軋轢を軸に,それとは別次元の座標軸で人生を送りたい千佳子の内面をつぶさに描いたものだ.
そういう意味で,村田沙也加的には,主人公は「千佳子」なんだろうな.
「コンビニ人間」が面白かったし,新聞の書評欄でも評判だったので読んでみました,という経緯なんだが,正直言って,男と女の間には広くて深い溝があるんだなあと,今さらながら痛感したしだい.
哲学的な溝という意味も含めて.
この小説から何を学んだのか?と問われるのが辛い.
なお,この小説の重要な舞台として,「自習室」というのが出てくる.知ってますか?
ググればわかるが,へえ,そんな場所があったんだ.
「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した村田沙耶香作.
主人公は3人の女性.19歳の里帆とアラサーの椿と千佳子.
里帆は自分のセクシャリティに疑問を持ちつつ,真実の自分を探し続けている.
椿は自分が女であることを極限まで追求し,里帆が女であることを否定しようとする(ように見える)ことを責め続ける.
千佳子は,性を超え,人間としての肉体感覚を否定し,地球と一体化したいと願う.
物語的には,里帆と椿の軋轢を軸に,それとは別次元の座標軸で人生を送りたい千佳子の内面をつぶさに描いたものだ.
そういう意味で,村田沙也加的には,主人公は「千佳子」なんだろうな.
「コンビニ人間」が面白かったし,新聞の書評欄でも評判だったので読んでみました,という経緯なんだが,正直言って,男と女の間には広くて深い溝があるんだなあと,今さらながら痛感したしだい.
哲学的な溝という意味も含めて.
この小説から何を学んだのか?と問われるのが辛い.
なお,この小説の重要な舞台として,「自習室」というのが出てくる.知ってますか?
ググればわかるが,へえ,そんな場所があったんだ.
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