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「よろずのことに気をつけよ」川瀬七緒

2019年08月21日 11時39分33秒 | 読書
「よろずのことに気をつけよ」川瀬七緒


第57回江戸川乱歩賞受賞作.
呪術ミステリーというキャッチコピーが付けられているとおり,陰惨な殺人現場に,「呪いの御札(おふだ)」が埋められていることがわかる.
どうやら,被害者はとんでもない呪いを掛けられていたようだ.

果して,被害者は呪い殺されたのか?

被害者・砂倉健一郎は高齢で,その孫娘である砂倉真由と彼女をサポートする文化人類学者の仲澤大輔が主人公.
呪いの札を見つけた真由が,この方面に詳しい仲澤を探し当て,訪問するところから物語が始まる.
二人は協力して,事件の謎を解明しようと悪戦苦闘する.

次から次に奇妙な事実が出現して謎が深まっていくストーリー展開から目が離せない.

正直言うと,江戸川乱歩賞受賞作なんだから,どんでん返しを期待したけど,アクションサスペンス的な終わり方だったのは,個人的にはやや不満が残る.
だけど,最後まで夢中で読ませることは間違いない.

日本古来の伝統的呪術について勉強にもなった.

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