どうしよう。
とんでもない小説を読んでしまった。
感想を一言で言えば「頭が変になりそう!!!」
論理の枠組みで描かれた「狂気」の小説です。
8編の全く異なる短編からなります。
8人の主人公は、小学生の男・女児から中年男性までさまざま。
しかし、共通しているのは、いずれも狂っている、ということ。
狂っているが、その感情面は正常、、、というと妙ですが、人並みの苦しみや葛藤を抱えています。
しかし、やっていることはやはり、狂っている。
人を拷問にかけるシーンや残酷な方法で殺す場面が、これでもかというくらい出てくるのですが、不思議と不潔感はないんですね。
むしろ、神秘的な感じ、一種の神々しさすら立ち昇っている。
しかし、内容は残酷・残虐そのもの。
決して映画化はできません。
こんな本を読んでいる自分が怖くなります。
しかし、それでも本から目を離せないのですから、これもまた一種の拷問か?
読者を拷問にかける小説。うん、この表現、いいかも。
この本を読む時のタブー集です。
①食事の前後は読んではいけない
②心の余裕のない時は読んではいけない。
③子供の目の触れるところにおいてはいけない
④この人からは嫌われたくないという人に、読むところを見られてはならない。
⑤その本、何?と聞かれても、すぐに話題をそらさなくてはならない。
・・・
自分の中の「狂気」を呼び覚ましたい人必見の小説。ふふふ。
15Rにしなくていいのかなあ。
小説だと、そういう規制がないんですけど、この本を読むと、それじゃあまずいよな?と思いました。
「このミステリーがすごい」2007年版の第1位だそうで。
ああ、手が血なまぐさい...
ブログにコメントありがとうございました。
ちょっと引きずる本でしたね。
活字なんですが,なんか猟奇的なシーンを思い浮かべながら読みました。
でも,coollifeさんの言われるとおり不潔感はないですね。
ある意味,神聖的なシーンなのかもって思いました。
私からもTBさせていただきました。
ちょっと哲学的な雰囲気すらありましたね。