思い切り奇妙で,思い切り面白い青春小説でした.
前半は,さえない男子学生の部活入部にまつわる,どこにでもありそうな物語なのですが,ホルモーの意味が少しずつ明らかにされるにつれ,加速度的に面白さが膨張し,最後の数十ページは息もつかせぬ,ジェットコースター状態...
アクション(?)も面白いし,主人公の恋の行方と新たな恋への発展も,すがすがしささえ感じさせる手法で,見事です.
こんな時代もあったのかなあ,と,青春時代を懐かしく回顧させてくれた一冊でもありました.
うまい表現が見つかりませんが,星5つの評価を与えたいです.
個人的にはこちらのほうが「鹿男~」のほうが好みでした!!
どちらも、青春風味をちりばめた日本的ファンタジーですよね~。
「鹿男あをによし」の読後感も読ませていただきました.
面白そうですね.
この人の文章の,勢いが好きです.