書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

「呼人」野沢尚

2014年03月16日 17時00分53秒 | 読書
「呼人」野沢尚



小学校6年生の呼人、潤、厚介の仲良しトリオ。
それぞれ、運命的な重荷を背負いながら、未来を信じて懸命に生きる物語.
出だしは、石田衣良の青春小説風に始まる。
おお,さわやか路線かなと思わせる.

ところが、呼人が半年間で全く身長が伸びなかったということがわかってから、話が奇妙に捻れていく。
成長ホルモンの異常かと思いきや、母親が昔飲んだ、あるいは飲まされた薬が原因という話になる。
その真相を探ろうとする呼人の苦闘と、それを助けようとして、新たな事件に巻き込まれる潤と厚介。

舞台は日本を離れ,朝鮮半島、アメリカ、ヨーロッパと世界中に飛び、国家、テロ、宗教の本質を問う壮大な物語に発展する。

いやはや、物凄い小説です。
基本的にはエンターテイメントですし、面白いお話であることは間違いないのですが、ここまで話を大きくしちゃうことに、違和感を持つ人もいるかもな、と思いました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿