散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

倉敷

2010-08-06 | Weblog
岡山から、JR山陽本線の各駅停車に乗ると4つめが倉敷。・・・のはずが、
サンライナーという快速がやってきて、それに乗ったら次が倉敷だった。

なんでも美観地区というのがあるらしい。倉敷川に沿った街並みで、
駅からつづくアーケードを抜けると、こんなふうに姿を現わす。


ここからが倉敷の「美観地区」だ!

江戸のなごりも確かにあると思う。しかし、倉敷が紡績で栄えた明治の終わりから
大正、昭和の初め(戦前)までの、「明るい時代」の景観が保全されてるんだ。

そうした街並みは日本中どこにでもあるし、規模で比べたら倉敷は見劣りがする。
大原美術館が、美観地区の心臓になっているから、倉敷は異彩を放つんだ。


大原美術館の正面はギリシア風!

外観は、ヨーロッパとの行き来が頻繁になった今日の目にはニセモノに映るかも
しれないけれども、収蔵されたコレクションは正真正銘のホンモノだ。しかも、
バブル期にカネにものを言わせて買い叩いたのでなくて、同時代の目で選んだ
西洋美術コレクションってとこが実にイカス。児島虎次郎、大原孫三郎エライ。


円窓の外にはギリシア風の柱が!

米蔵を展示室に改装するなど、美術館そのものが美観地区の「お手本」なのだった。
さらに重要な点は、チケットを買った当日は美術館に出入り自由ってところ。

本館、分館、工芸・東洋館(←大原総一郎もエライ)と庭園に何度でも出入りできて、
この大原美術館の周辺に美観地区があるわけだから、憩いの場になるんだ。

官製の美術館では、なかなかこうは事が運ばない。


これは分館のトイレ前の中庭だ!

エル・グレコも、ゴーギャンも、モネも、ピカソも、白壁の蔵の町を歩きつつ、
何度でも、好きなだけ、常設だから1年中いつ訪ねても見ることができる。
そんな美術館なかなかない。世界的に有名になるわけだ。


橋という字がなんかちょっと変だ!

館内はもちろん飲食禁止だけど、お腹が空いたり喉が渇いたら、外に出て
食事もできるし、コーヒー飲んで物思いにふけることだって可能だ。


このカフェの名前は「エル・グレコ」!


「エル・グレコ」の中はこんな感じ!

あとはまあ、歩いていて印象に残ったのは、商店街のどの店も、小学生の習字を
店先に掲げていたことかな? これは全部の店がそうだった。


美観地区じゃなくてアーケードだけどね。「吉備津」につづく!

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