仙台で仕事したのは金曜の夕方。つぎの日は土曜で何にも用がないから、帰るのをやめて1泊した。翌朝、
伊達政宗をまつる青葉神社に行ってみる。青葉城址にあるものと思っていたら、ぜんぜん違うところにある。
地下鉄の北仙台でおりて徒歩5分。
あれれ、鳥居がない……? 脇をみると、崩れた石鳥居らしいものが揃えてあった
これはあれだろう、2011年3月11日におこった東日本大震災のときに崩れてしまったんだろう。地震の爪痕、
こんなところで出会うとは。石段をのぼっていくと、拝殿のまえの石燈籠も崩れていた。
地震で崩れた燈籠が、もともとあった場所のそばに、ちゃんときれいに並べてある
仙台駅周辺の繁華街なんか歩いていると、そんなには地震の影響を感じることもないけど、ふとしたところに
こうして影響が見られる。海のほうへ行けばもっとかもしれない。仙台と石巻を結ぶ、JR仙石線に乗ってみる
ことにした。
駅で路線図をみると、まだ一部の区間が不通らしい
このまえ秋に見たときもそうだったけど、松島海岸駅から矢本駅まで「列車代行バス運転区間」になっている。
もう2年も経つのに鉄道が復旧していない。ともかく石巻まで行ってみよう。
石ノ森章太郎にちなむマンガッタンライナー
ほんとはこれに乗ったら1時間かそこらで石巻につくんだけど、バスに乗り換えたりするから2時間はかかる。
石巻、最初に行ったのは20年ほど前。それから3回ぐらい行ったことあって、最後は10年ちょい前……。
松島海岸駅に列車代行バスが2台並んで待っている。これに乗るのか……
意外と快適。バスの窓から外の景色をよく眺めても、とくに地震や津波の被害というのが最初わからないのは
よそ者だからかな?
こんな感じで道路脇の様子に別条はない
高城町、手樽、陸前富山、陸前大塚……何度か通ったことある駅に、バスが各駅停車する。駅前の道路に
停車するだけで、鉄道がどうなってるのかわからない。ところが、野蒜駅にはバスが入った。
あれが野蒜駅か……どうして電車不通なんだろう?
あ、なんかひしゃげてる……
こっちもねじれて倒れそう……
これだからバスで代行しなくちゃいけないのか、なるほど大変だな。仙石線になつかしさを感じているから、
ショックを受けてしまった。あれから2年も経つのに、こうなんだな……
矢本駅から、また電車に乗りかえて石巻に向かう
20年ほど前に石巻に来たら、支倉常長の「サン・ファン・バウティスタ号」が北上川の中州で建造中だった。
2回目に来たら「サン・ファン・バウティスタ号」は完成していた。3回目のときは、博物館に移設されてた。
3・11で壊れたかなと思ったら、船だから波に漂って、ほぼ無事だったと聞いている。
サン・ファン・バウティスタ号
遣欧使節がローマにいったときの船。さて、石巻はいま「サン・ファン・バウティスタ号」より「石ノ森萬画館」で
町おこしを図っているから、駅にはサイボーグ009が。
加速装置の009と、視聴覚で索敵する003……あっ、上にジェットの002
駅から石ノ森萬画館まで、いたるところに石ノ森キャラが!(中にはデッサン狂ってるのも)
いたずらされてニュースになったのはこれか……
「萬画館は石巻の宝 一日も早く復興してくれ
わしゃ待ってるぞ」 (ギルモア博士)
マンガロードでとことん押しているけど、20年前と比べると商店街自体はずいぶん寂しくなってしまっている。
気のせいじゃなくて、証拠を見つけてしまった。
商店街マップにテープが貼られまくっている
地震と津波のせいなのか、時の流れのせいなのか……思い出をたどりながら、「サン・ファン・バウティスタ号」
が昔あったところに今ある「石ノ森萬画館」へ。
あれだ! (無事だったのか)
受付嬢がサイボーグみたいな服
せっかくだから入場して館内くまなく見ていこう
そういえばお昼まだ食べてないから、黄レンジャーのカレーライスでも
赤レンジャーのミートソースはぎりぎり理解できる。青レンジャーのボンゴレ、緑レンジャーのエビピラフ、
桃レンジャーのカルボナーラは……?? やっぱカレーでしょ。
ふと目を挙げたら、知ってるお店がポツンと
あー、「友福丸」っていうお店、確か入ったことあるけど、あんなに孤立してなくて賑やかな町だったような。
そうか……津波の被害って、爪痕として残るより根こそぎ失われがちだから、知ってる場所があって初めて
実感できるのか。
胸を痛めつつ平和にマンガを読んで過ごす土曜の午後
出入口にある石ノ森章太郎の手と握手して帰りました
伊達政宗をまつる青葉神社に行ってみる。青葉城址にあるものと思っていたら、ぜんぜん違うところにある。
地下鉄の北仙台でおりて徒歩5分。
あれれ、鳥居がない……? 脇をみると、崩れた石鳥居らしいものが揃えてあった
これはあれだろう、2011年3月11日におこった東日本大震災のときに崩れてしまったんだろう。地震の爪痕、
こんなところで出会うとは。石段をのぼっていくと、拝殿のまえの石燈籠も崩れていた。
地震で崩れた燈籠が、もともとあった場所のそばに、ちゃんときれいに並べてある
仙台駅周辺の繁華街なんか歩いていると、そんなには地震の影響を感じることもないけど、ふとしたところに
こうして影響が見られる。海のほうへ行けばもっとかもしれない。仙台と石巻を結ぶ、JR仙石線に乗ってみる
ことにした。
駅で路線図をみると、まだ一部の区間が不通らしい
このまえ秋に見たときもそうだったけど、松島海岸駅から矢本駅まで「列車代行バス運転区間」になっている。
もう2年も経つのに鉄道が復旧していない。ともかく石巻まで行ってみよう。
石ノ森章太郎にちなむマンガッタンライナー
ほんとはこれに乗ったら1時間かそこらで石巻につくんだけど、バスに乗り換えたりするから2時間はかかる。
石巻、最初に行ったのは20年ほど前。それから3回ぐらい行ったことあって、最後は10年ちょい前……。
松島海岸駅に列車代行バスが2台並んで待っている。これに乗るのか……
意外と快適。バスの窓から外の景色をよく眺めても、とくに地震や津波の被害というのが最初わからないのは
よそ者だからかな?
こんな感じで道路脇の様子に別条はない
高城町、手樽、陸前富山、陸前大塚……何度か通ったことある駅に、バスが各駅停車する。駅前の道路に
停車するだけで、鉄道がどうなってるのかわからない。ところが、野蒜駅にはバスが入った。
あれが野蒜駅か……どうして電車不通なんだろう?
あ、なんかひしゃげてる……
こっちもねじれて倒れそう……
これだからバスで代行しなくちゃいけないのか、なるほど大変だな。仙石線になつかしさを感じているから、
ショックを受けてしまった。あれから2年も経つのに、こうなんだな……
矢本駅から、また電車に乗りかえて石巻に向かう
20年ほど前に石巻に来たら、支倉常長の「サン・ファン・バウティスタ号」が北上川の中州で建造中だった。
2回目に来たら「サン・ファン・バウティスタ号」は完成していた。3回目のときは、博物館に移設されてた。
3・11で壊れたかなと思ったら、船だから波に漂って、ほぼ無事だったと聞いている。
サン・ファン・バウティスタ号
遣欧使節がローマにいったときの船。さて、石巻はいま「サン・ファン・バウティスタ号」より「石ノ森萬画館」で
町おこしを図っているから、駅にはサイボーグ009が。
加速装置の009と、視聴覚で索敵する003……あっ、上にジェットの002
駅から石ノ森萬画館まで、いたるところに石ノ森キャラが!(中にはデッサン狂ってるのも)
いたずらされてニュースになったのはこれか……
「萬画館は石巻の宝 一日も早く復興してくれ
わしゃ待ってるぞ」 (ギルモア博士)
マンガロードでとことん押しているけど、20年前と比べると商店街自体はずいぶん寂しくなってしまっている。
気のせいじゃなくて、証拠を見つけてしまった。
商店街マップにテープが貼られまくっている
地震と津波のせいなのか、時の流れのせいなのか……思い出をたどりながら、「サン・ファン・バウティスタ号」
が昔あったところに今ある「石ノ森萬画館」へ。
あれだ! (無事だったのか)
受付嬢がサイボーグみたいな服
せっかくだから入場して館内くまなく見ていこう
そういえばお昼まだ食べてないから、黄レンジャーのカレーライスでも
赤レンジャーのミートソースはぎりぎり理解できる。青レンジャーのボンゴレ、緑レンジャーのエビピラフ、
桃レンジャーのカルボナーラは……?? やっぱカレーでしょ。
ふと目を挙げたら、知ってるお店がポツンと
あー、「友福丸」っていうお店、確か入ったことあるけど、あんなに孤立してなくて賑やかな町だったような。
そうか……津波の被害って、爪痕として残るより根こそぎ失われがちだから、知ってる場所があって初めて
実感できるのか。
胸を痛めつつ平和にマンガを読んで過ごす土曜の午後
出入口にある石ノ森章太郎の手と握手して帰りました
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