散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

群馬

2013-03-25 | Weblog
夕方4時すぎに乗ったタクシーの運転手さんは、とてもよくしゃべる人だった。雨が降り出しそうな雲行きですね、から始まって、適当に相槌を打っていると下車するまで延々と話し続ける。私は今はアルバイトですから、朝9時から夕方5時か6時までしか乗務しないんですよ。3日乗務して、1日休む。この繰り返しで、売上の45%しかもらいません。それでやってるんですけどね、自分のクルマじゃないから勤務が終わるまでに雨が降ると、洗車して返さないといけないから、なんとか持ってほしいなあ。今日は降らないね、こりゃ。明日は雨だな……仕方ないね。



タクシーの時代は終わりですよ。社員のドライバーは売上が月30万いかないと、足きりで50%もらえないんだから生活できませんね。私はアルバイトで45%の手取りでやってるけど、社員の人が足きりされたら私より収入が低くなっちゃうんだから大変です。昔はね、バブルのころは誰でも手取り40万円以上ラクに稼げたからよかったけど、いまは難しいね。(バブルのころは月80万も売り上げてたのか……そして会社が半分もっていくのか……経費かかるにしても凄いなタクシー業界)



ええ、前橋あたりの話ですよ。東京はその当時もっと凄かったでしょ? 初乗り料金710円じゃお客を乗せないっていうんだから。最低2000円からだって。何でかっていうと前橋でお客さんが乗ってきて、2000円パッと出すもんですから「どちらまでですか?」って聞いたら、すぐ近くなんですよ。「こんなに頂けません」っていうと、「えっ、群馬のタクシーは初乗り料金で行ってくれるの? 東京じゃ最低2000円出さないと乗っけてくれないんだよ。群馬は凄いね!」っておっしゃるんですけどね、そう、東京のほうが凄いですよね。お客さんのいう通り。それだから710円で行きましたよ、そのときも。



ただ、群馬でもバブルのころは、乗車拒否っていうのが実際ありましたよ。どこまで行くか聞いて、近くだと「お客さん待ってるから」とか言い訳して乗せない。いくらでも稼げる時代だったから、乗せてあげますっていう感覚なんですね。いまはもう、乗っていただく感覚でみんな走ってますよ。毎日そこまで買い物に出かけるのに710円払ってくれるお客さんと、たまに4550円払って遠くまで行くお客さんだったら、どっちが大切かっていうと毎日710円のお客さんだって会社もドライバーに教え込んでますからね。それでやっても月30万円の売上に普通なりませんから、手取り15万円に届かないんじゃね。生活やっていけませんよ。もう完全にタクシーの時代は終わりました。
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