雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

雨冷えに鳥羽(とりは)よぎりぬ汝の発(た)つる風紋のごと伝へをあらな

2010-09-24 08:48:06 | Weblog


 しめじめとした秋雨の朝、カーテンを開けたらさっと視界を鳥影が掠めていった。







 



 をあらな、という言葉が唐突に浮かんだので、辞書で確認したら万葉集にあった。

 飾らない、また背景をいろいろと思わせぶりな歌ではあるけれど、おひとおひとによっていかようにも「自らの内側を」汲みとれる調べ。






 生けるものつひには死ぬるものにあればこの世なる間は楽しくをあらな     万葉集807



 なんだか、「あさきゆめみし」みたい。





  今日の気候は晩秋の気配とか。すこし厚着して、またこの一日に、できることをつとめようっと
 


 


 


 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« つとめ終へて肌のなかにも透... | トップ | 水の面に海馬そよぎぬ瑠璃透... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。