雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

水の面に海馬そよぎぬ瑠璃透(とほ)る秘密やさしく沈む秋の夜

2010-09-24 19:47:11 | Weblog


 秋の夜に。







 なんということもなく、きれいな言葉ならびで。





 日常はなだらかに過ぎてゆく。

 単調な繰り返しのなかにも、さざなみのような感情のひだが生まれ、語らう言葉にもならず、水底のさざれ石のように、記憶の底にたまってゆく。


 思い出せない夢の断片のような。



 そんな













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2 コメント

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色彩 (たまこ)
2010-10-06 16:01:29
なんか好きです。
明と暗が織り交ざってる感じ??
視覚かと思えば、やさしく・・感触に変わった。

お歌が歌えていいなあ=^_^=
何ともいえないこの今の感じ、雪香さまならスラスラと形に変えてしまうんだろうな・・ってよく思っています。
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未分化の感覚は古典的? (雪香)
2010-10-07 19:23:24
ひゃ~ほめすぎですよ。

わたしは、たぶん古典和歌に親しんできたので、語感がそちらのほうに寄るのかもしれないんです。

古語では嗅覚は聴覚、視覚は嗅覚、また触覚につながって表現されるので、好きが高じて、原文で古典を読みふけるうちに、しぜんとそのような素地ができたんじゃないかな。

人間にとって、目は第一感覚でもっとも繊細なんですが、たとえば犬などは嗅覚が一番発達している。ワンちゃんたちにとって、嗅覚は立体的な感覚とか。それどころか時間の奥行きまで測れるらしい、ということをどこかで聞きかじったおぼえがあります。

色褪せた匂い。何年何ヶ月前の匂い、とか。

そのかわり動物たちは視覚や色覚は単純らしいのです。

わたしの歌……以前とはすこし違ってきましたよね。いろんな試行錯誤をして、今もそのただなかですが、感傷や感覚を歌うにしても、「余白」を生かしたいな、と思っています。曖昧とも言えるし、朧化でもありますが。

現実詠を過不足なく、端正に詩的表現できたらと願ったりしますが、そういうふうには向いていないのかな、って感じます。

すてきなコメントありがとう

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