雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

嘆くべき星一つなくきらめきの静けさ降りぬ原爆忌けふ

2021-08-06 21:45:00 | Weblog

 原爆忌に。

 夏の星空がきれいだ。南房総の夜空は広く、星がたくさん見える。湿度の高い海沿いだが、風がいつも吹くので、大気が濁らないのだろうか。

 悲しみや憎しみのない世界、無憂郷があるなら、と想像するが、たぶんそれは哺乳類登場以前の太古の世界だろう。植物と原始的な生物が繁栄していた頃の地球、感情のない時代。

 星空も、そんな世界だ。

 ところが、不思議な話だが、私は母を施設に入れてから、慢性的な、不安や憂鬱感などがあらかた消えてしまい、ほとんど波立たない。
 義務感責任感罪悪感、無力感、自己嫌悪や苛立ちなど、それまで抱えていたものが消え、まるで淡彩の風景画みたいな心象。

 知命を過ぎたという年齢的な諦め、初老の自覚があるからかもしれない。

 とにかく、人生の限られた時間を、迷いなく、気持ちよく、すこやかに過ごしたいと思っている。

 

 


 油彩8号  調和の門。

 神に感謝。

 


 
 
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