プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★災害列島の悲劇

2006-11-08 09:54:12 | 日記・エッセイ・コラム

  昨日、北海道の佐呂間町を襲った竜巻は、先の台風13号時の宮崎県のものを上回る威力だとか。去年、佐呂間町を訪れた際に目にした町並みが跡形も無くなった。改めて自然の猛威に人間の無力さを思い知らされる。

 日々の天気予報ですら、社会生活に大きな影響を与える。卑近なところでは、運動会やマラソン大会などの屋外競技の場合、参加者だけでなく主催者が一番気をもむのが天気だ。今年の運動会の際、役員一同、弁当や飲み物の手配をどうするか悩んだが、材料を仕込む業者の方がより悩ましかった筈。

 ビアガーデンの売り上げもその日の天気・気温に左右される、まさに”水商売”。全天候型のドーム球場が誕生したのも、雨天対策からだ。好天が続くと、たまにはお湿りが欲しいと嘆くが、一旦、雨が降り出すと1,2日で降り止んで欲しいとぼやく。我ながら勝手なものだと思うが、国民大衆が等しく望むのは激動ではなく平穏だ。

 しかし、台風に見舞われたり、地震や風水害が起きるのが日本の宿命だ。政府が手掛けるべき公共事業は、新幹線や空港・高速道路といった超大型プロジェクトではなく、生活道路や災害列島を守ること。「より便利に」ではなく、「より安全に」ではないのか。そうしないと”美しいニッポン”の基盤が崩れてしまうのだが。