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時悠人chosan流処世術

★怪奇な医療現場と倫理観

2006-11-06 09:32:39 | 日記・エッセイ・コラム

 非常識な事件が相次いで起きると、不思議な免疫ができ少しのことでは驚かなくなってしまったが、宇和島徳洲会病院での臓器移植手術は想像を絶した。

 臓器移植の是非論以前に、腎腫瘍で入院している患者の腎臓を摘出して移植すること自体が非常識だ。がん治療のために摘出した腎臓が他の患者に使えるのであれば、摘出自体が矛盾する。移植される側の患者が了解していたとしたら、これまた、不可解だ。

 日本では、ドナー登録者が少ないと聞き、登録を考えたことがあるが、持病の糖尿病が気になり踏ん切りがつかなかった。健康体ではない自分の臓器を他人に使ってもらうことが不安だからだ。それだけに、今回の医師の倫理観が理解できない。

 さて、2ヶ月位前から時々、頭痛に襲われたりランニング中に斜行することがあり、脳のMRI検査を受けたら、脳梗塞の兆候が見られた。血糖値が高値安定状態だったので安心していたのだが、合併症は進行していた。3大合併症の一つ網膜症の方は、眼底検査の結果、「単純網膜症」との所見。これが次の「前増殖網膜症」に進むと、ジョギングが禁止されるので、ちょっと救われた気分になった。

 だが、主治医からついに薬の服用を指示された。糖尿病に罹患して20年間、運動と食事療法で乗り切ると宣言し、薬を断り続けて来ただけにショックだった。体力の減退を加齢による変化で自分を納得させて来たが、数字はやはり正直だ。健康に関する知識だけは貪欲に吸収されるようお勧めする。