やっと出たフロスト・シリーズ第四作。ところで、著者のR・D・ウィングフィールド氏は亡くなられたとか。残念。未翻訳は長編2作。未読で短編が1作。例によってのフロスト警部。マフラーを頸に巻き、くすね煙草をポケットから出してくわえる。「浣○は好きかい」の台詞も懐かしい。マレット署長は相変わらずフロスト警部を毛嫌いしながらも、どこかペースを外される。ウェルズ巡査部長やハンロン部長刑事といった常連さんも元気。今回のカタキ役はデントン署に出戻ってきたキャシディ警部代行。これがまた陰を持ちながら嫌な奴で。誘拐事件、少年行方不明事件、少年殺人事件と次々と事件が起きて、フロスト警部は何故かそのすべてに巻き込まれていく。うっかりしたり、人間洞察力の凄さを一瞬見せたり、それでいてあっさりと手柄を渡し、ボロクソ言われても平気。理想の人物なのだ。あんな人に私もなりたい。☆☆☆☆☆。
このブログは、実際の読書と随分タイムラグがあって、ようやく『フロスト気質』の登場でした。
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