『戦場のアリス』のケイト・クインの次作。主人公は戦場カメラマンに憧れるボストンの女性ジョーダン、ソ連の女性戦闘機乗りニーナ、従軍記者からナチハンターとなったイアン。それぞれの視点から、時代を越えながら物語は進む。少しづつ、背景が明かされていく。ソ連がどう戦い、ソ連がどういう国であったのか。第二次大戦が終わってもヨーロッパに留まりナチナンターとなった英・米の二人。そしてボストンのアンティークディーラーの家に育ち、カメラを愛する女性。螺旋階段を上がるように、物語はクライマックスへと向かっていく。それぞれの人物の魅力が読み手を先へと進ませる。ロシア人操縦士のニーナは抜群。人が面白く、魅力的に動くのでぐいぐい。☆☆☆☆ほ。
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