再読シリーズ。文庫は1996年。原作は1993年のもの。イギリスの放送作家で、元特殊部隊将校(SASかな?)というマレー・スミスの処女作。アイルランドのダブリン、イギリスはロンドン、アメリカはニューヨーク。そしてコロンビアのボゴタ。そこには控訴審判事にしてIRA暫定派幹部、SIS南米局長にSAS大尉、NY市警殺人課刑事、メデジン・カルテルのボスらの物語が語られる。それぞれのキャラクターがとてもいい。描きこまれており、場面がどんどん変わりながら、それが一気に収束していく。本格スパイ物であり、読み応え充分。そこでそう来るのかよ、というのは次作に引き継がれていくようで、シリーズとしても◎。☆☆☆☆☆。
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