カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『悪魔の参謀』上・下 マレー・スミス 文春文庫

2014-12-01 23:18:53 | 洋物
 再読シリーズ。文庫は1996年。原作は1993年のもの。イギリスの放送作家で、元特殊部隊将校(SASかな?)というマレー・スミスの処女作。アイルランドのダブリン、イギリスはロンドン、アメリカはニューヨーク。そしてコロンビアのボゴタ。そこには控訴審判事にしてIRA暫定派幹部、SIS南米局長にSAS大尉、NY市警殺人課刑事、メデジン・カルテルのボスらの物語が語られる。それぞれのキャラクターがとてもいい。描きこまれており、場面がどんどん変わりながら、それが一気に収束していく。本格スパイ物であり、読み応え充分。そこでそう来るのかよ、というのは次作に引き継がれていくようで、シリーズとしても◎。☆☆☆☆☆。


コメントを投稿