前作の『13階段』をしのぐ、という文字が帯に躍ってますね。確かに、テンポのいい展開(ページターナーっていうのはこういうのだなという感じのテンポです)、迫力、それでいて登場人物のキャラがそれぞれいいですね。八神、いいですね。おかしみがあるのがこの小説の魅力。それでいて、一人一人の人物が無駄じゃない。すべてが後々でからんでくるし、線が延びてくる。解説を読んだら、作者が実際にロケハンをしたという話がありました。確かに、地図を見ながら読むというのはおっしゃるとおり、面白いかも。西村健のテンポを思い出したが、こちらの方が地に足がついている感じですね。気に入りの一作。☆☆☆☆☆。
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