カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『塩の街』有川 浩 角川文庫

2011-09-14 21:45:02 | 和物
 有川浩のデビュー作で、『空の中』『海の底』へ続く自衛隊三部作の第一作。自衛隊三部作とか言うので描くイメージとは大違い。塩の結晶が突然地球各地に落下。そこから「塩害」が。人が塩化して死んでしまうという。主人公の真奈、女子高生。細かな話が連続していく。時がいったり戻ったり。重い荷物を背負った男。ほとんど何も食わずに海を目指す。真奈が「大家さんのところ」へ連れていく。秋庭、入江とキャラクターもよくて、単純なんだけど、純粋で。帯に「大学生1位」ってあったけど、なるほどね。大人のライトノベルって言葉があったなあとがきに。有川浩という人が女性だったのも後で分かった。☆☆☆☆。