再読シリーズ。2000年11月のもの。リーガル・サスペンスである。刑事弁護士、それも極め付きの優秀さ。依頼人が有罪であろうと、無罪であろうと、判決は無罪を勝ち取る男。一人の判事。極めて優秀。聖人に近い人格者。彼からの依頼でどうしようもない悪党にして、妻の連れ子をレイプしたという男の弁護をすることに。その男の妻。美人。それでいて徹底的に壊れた女。結果は無罪。5年後、女が男を殺した容疑でつかまり、弁護を依頼され、断る。さらに5年。聖人である判事の家で女が殺された。弁護士は無罪を確信してその弁護をする。序盤は読むのが楽しくない。それが次第に引きずり込まれ、意外な展開に。言いたいけど言えない大展開。最初の感じとは多きく変わり、深い思いにとらわれることも良しとして、☆☆☆☆か。ただし、また読むとすれば、完全に忘れた頃にすべし。