千恵子@詠む...................

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被害者に対し 過酷な取調べ

2010年12月31日 | 
被 害 者 に 対 し 過 酷 な 取 調 べ

クリスマス・イブの午後、青年が体験した警察の横暴を最新情報発信装置ツイッターで知った。生々しい報告が刻々と発信される。反応も含めて、大量の情報が流れる。その要部を紹介する。

24日午後2時頃、交差点で自転車に乗って信号待ちをしていた彼は、いきなり後ろから引きずり倒された。背後に停車したベンツを運転していた三十代の男が「唾吐いた!唾吐いただろう!」とわめき散らしている。そいつが後ろから引きずり倒したのだった。

身の危険を感じて百十番通報する。駆けつけた制服警官がまたひどく、「お前、何やってんだ!」と最初から「お前」呼ばわりで罵声を浴びせてきた。「こっちは犯罪被害者です!」といくら抗議しても取り合わない。名前と役職、所属を訪ねても「言う必要ない」で無視。「救急車なんか呼ばせないぞ!」「被害届なんかやめろ!」「刑事部屋になんか行かせるか」と口々に罵声。名乗らないので、胸のバッジ識別番号を控え、写真も取った。

やっと救急車を呼んで病院で診断書(右足首と膝の打撲とねんざ。十日の怪我)を取って、刑事課で被害届を出して調書を取ってもらう。取調室に入って刑事と二人きりになったとき、所持品と身体検査をされた。「危害を加えるといけないから」といって、靴、靴下、ズボンのベルト下部(つまりパンツも見せないといけなかった)を脱がされた。鞄の中は全部開けられ、茶色の「決裁箱」に入れて机の横に入れておかれた。

6時間かかった。なぜか暴行・傷害の被害に関係なく「DNAサンプルを取る」と言ってきかない。「車についた唾のDNAと照合する」と言い出したので「ぼくは被害者じゃなくて被疑者なんですか?」と聞くと「軽犯罪法違反だ」と言う。「唾が飛べば、くしゃみや咳でも犯罪として立件するですか?」というと「いや、そんなことは警察は立件しない。検察が判断する」と言い逃れる。

飯も食えずに拘束6時間。午前零時にやっと解放され、警察専門家の寺澤有さんに電話したら、なんと全国の警察でDNA採取、データベース化がノルマ化され、あちこちで問題になっているというではないか。

空腹、疲労、頭痛、吐き気、朦朧とする意識。結局、午後二時に犯罪被害にあって十時間かかった。帰宅したのは午前1時。

以上は、発信のごくごく一部の要約。この一連のツイッターと反応をまとめた「ジャーナリスト烏賀陽弘道さんが体験した警察の横暴」の参照数は、本稿執筆中に78,000を超えた。
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