人生の過半しめたる仕事なり 「コンビニ人間」村田沙耶香と

「コンビニ人間」 　村田沙耶香　文藝春秋

芥川賞受賞作。この賞のなかで一番おもしろかった小説。

１８歳のときからコンビニでアルバイトを初め，えんえん１８年間続けた３６歳の恵子。

コンビニ人間となることで，社会と折り合いをつけている。

しかし２週間で１４回も「結婚しないの？」と聞かれ，「なんでアルバイトなの？」「恋愛経験はあるの？」，これって世間のほうが「おおきなおせっかい」だよねえ。

そして彼女の取った行動は？　労働について，人間関係について考えさせられる佳作だ。おすすめ。