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千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

夏生かく「夜また夜の深い夜」 ナポリの地での無国籍者と

2017年01月03日 | 詠む

「夜また夜の深い夜」 桐野夏生 幻冬舎

著者の小説は全作を読んでいたつもりだったが、2014年のが洩れていた。

18歳の無国籍の「舞子」、仲間となったリベリア出身の「エリス」、モルドバ出身の「アナ」。みんな過酷な生を辿ってスラムに住む。

母と子どもの関係も捻れているのだが、もうひとりのヒロイン「七海」。最後にその母が重信房子で、監獄で重病に罹患したまま生を終えるだろうと返事が来る。

ふた昔まえに「OUT」で描いた、その鋭さは更に尖る。

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