ここ数ヶ月、時々早朝と夜に農道を通る一台の車。
これが気になってしまって翻弄されている。
まだ若者。Mちゃんの弟だからやりにくい。(22歳くらい)
僕の中では永年に渡ってうるさいなぁとちょっと腹に据えかねる子。
数ヶ月前までは今時の田舎の若者らしく、車のマフラーを改造していた。
彼の高校時代はこれまたわざわざ原チャリのマフラーをうるさくして、(うちの横には来なかったが)彼の行き帰りに僕はうるさいやっちゃな~と密かに腹を立てていた。静かな田舎の夜、僕でなくても皆に響いていたはずと思う。
彼のうちにはすでに車が3台もあり、また車高短のため、自分のうちへの坂道を上れない。で、ずっと夜路上駐車をしていたのだが、昨年近所の誰の仕業かわからないが、夜中にフロントガラスをバットで叩き割られるということがあって、それで時々うちの横の農道を通ってその先の倉庫の方に停めるようになってしまったのだ。
あちこちから疎まれてるのだなぁと憐れみの情も浮かぶ。
しかも昨年からはマフラーも通常に戻し、音楽も消して彼なりに静かに通行しているのがわかる。
それでもね、嫌なものは嫌なのよ。
昨年の5月頃、一度音楽をがんがんかけながら夜うちの横を通ったことがあった。
切れて早速文句の電話を家に。
翌々日看板の前の化粧ブロック(境界線のため置いているだけ)がなくなっているのに気づいた。
あの子だと思って近くを探すも見つからず。
しかし・・・・その数日後、集落の草刈りがあり、たまたまうちのななめ向かいの深い側溝も掃除したところ、泥の中にあったのだった。
うちから道路を渡ってたった数メートルのとこ。
ビデオなどの証拠があるわけではないが、それ以前もそれ以後もそのようなことはない。僕もこいけもその子の仕業と確信している。大した事件じゃないが、僕にとっては不愉快な出来事だった。
昨年暮れ、その子に直接聞いてみたことがあった。二回ほど。一回は電話、一回は直接。「ブロック盗んだのは君だろ?」と。
一回目は「そんな子どもみたいなことするわけないじゃないッスか」
二回目は「なんスか?」と言いながらこちらを振り返ることなく逃げて行った。
卑怯な男だと思った。でも僕も子どもなんじゃないっスか。
こいけは「まだガキなのよ」と僕ほどは腹をたてていないようだ。
そうありたいと思うが僕はダメだ。
なぜこの人はこんなにそばにいて僕の気持ちがわからないのだろうと、今度はこいけに腹を立てる。
その子を何とか阻止できないかと時間のある限り考える。
しかし完全に阻止することはかなわない。
昨年直接電話したときに「8時半までにしてくれ」とお互いに約束した。
彼はその後その約束を守っている。
農道と言っても道路だから本当は制限などできないのだが、8時半以降は自分の家の前に路上駐車している。
しかし・・・約束しといてなんなのだが、今度はその8時半がくるまで一時も気が休まらなくなってしまった。(→苦笑)いつ通るのか。今日は来ないのか。
来れば来たで今度はいつ出ていくのか。気が休まることがない。
今度はこいけに文句の電話をしろと要求してみる。
しかし・・・・「向こうも気を使って通ってるじゃない」とどっちの味方かわからん言い方をして結局電話しない。いや僕だってそうそうは言い辛いよ。一応常識も持っているつもりだし。わかっていて要求してしまう。まさにDV。
最近ではいよいよ僕も限界に近づいてきて、夜彼が通るとあまりに僕がピリピリするので、こいけも僕に手を焼いてそのあとは二人とも口を聞かず、そのまま僕は酒と薬を飲んで寝逃げをしてしまう。
結局怖いのだ。高校時代もよくうちの前に自転車が乗り捨てられていて、いちいち持ち主を探したら駅前で盗まれたって、取りにきた地元の子もいた。その日に限って彼のバイクの音がしなかった。と言うか近所にほとんど家はないのだ。
この数ヶ月さんざんこいけに自分の苦しさを説明し、責め、泣き落としも使ったが、あの人もただ黙っているだけだ。しまいにうるさそうな顔をする。
この人は味方じゃない。とそういうとき僕は思う。
自分のこういうキチガイな姿を毎日のように見せるのはこいけも辛いだろうが僕も辛いのだ。
・・・てなことを1月頃書いたのだが・・・投稿できなくて、その後も何度かそういうことがあり・・・
彼が通るとけんか、通らないと仲良し、みたいなおもろい夫婦になってしまった。
いや笑い事じゃなく、しかし自分を変えることも出来ずに、自分のアスペルガー的過敏さを恨み・・・若者をサポートする立場なのに・・・と葛藤しつつ・・・引っ越しもなかなかままならず・・・
一昨日、顔見知りの駐在さんへ電話してみた。
すると午後にわざわざ来てくれて、そのまま3時間以上も教室でおしゃべりすることとなった。(普通は立ち話くらいで帰るよね。大半は駐在さんの愚痴とか世間話だった。→ちょっと変わった駐在さん、なかなか帰らない。よっぽど暇だったのね)
そして、近く巡回と言う形で近所を回って、話の中でずばり「車高短を戻して、自分のうちへ上げたらどう?保管場所は自宅で登録してるんでしょ?」と切り出すと提案して下さった。あちこちで苦情が出ていて何度も本人と会ったことがあるのだと。
まぁ少し楽になれればいいなと期待している。
普通は警察官、ここまでしてくれないよ。だって民事だもの。
ほんと変わったおまわりさんだ。
こいけは「あなたが変わりなさい」と言う。「人って変われるのよ」と。
僕にはそうは思えない。(笑)
変わろうと思っては変われないが、昔のようにそれほど過敏でなくなる時は来るかも知れない。それはわからない。
僕も色々努力はしてきたが、最近はもうすぐには変われないと思っている。僕はそういう人なんだとなかばあきらめている。開き直っていると言うべきか。(苦笑)こいけには悪いが。
だからこそ、敏感な自分でも自分らしく、心穏やかに生きて行ける静かな広い居場所探しを続けているのだ。
明日はまたまた大雨のあとの棚田の会。いやぁどうなるかな。けんしょう炎もまだ多少あるし、できれば中止になって欲しいけど。。やりそう。