カナリアな日々

百姓になって15年目。補習塾カナリア舎はフェードアウト中。小麦、蕎麦、大豆などを作っています。

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2008-05-15 23:55:38 | 荒れた農地付き物件を買う?

久留里の不動産屋さんへ。古くからのいかにも町の不動産屋さん。
Sさんから聞いて知ってはいたけれど、借家ばっかり探していたから行くのは初めて。



早速いかにも穏やかな老紳士という感じの社長さんと二人で、僕の車で近くの物件を二軒ほど(外から)見て歩いた。



道が細いとか、ちょっとそれらは気に入らなかったけれど、土蔵付きの敷地400坪程度のおうちが同じような値段で出ているのだわ。
うちから数キロのとこだった。ネットでいくら検索しても出てこないものがまだまだあるんだなぁ。

引き続き物件の紹介をお願いしてきた。



今回の物件の不動産屋のKさんに電話。正式にキャンセルした。



彼も今日売り主さん宅へ直接聞き取りに行って、確認してきたそうだ。
仲介もおりたとか。売り主さんは、「子ども達には言ってないのでふせておいて欲しい」と言われたらしい。




Kさんが「申し訳ありませんでした」と言うので、「今度こそよく調査して、自信を持って奨められる広い物件が出たら知らせて」ということにした。




さて・・・今回の物件探し。




僕らは、あれだけ盛り上がったものの結局は購入を断念、不動産屋さんもおり、売り主さんも売ることができなかった。
誰も皆もくろみがはずれたように見える。




しかし、本当にそうだろうか・・・




僕は今回たくさんのことを学び感じることができた。たかだか数坪程度の菜園でちょこちょこやっていたやつが、本気で数百坪の畑をやっていこうと一時は思えた。その気持ちはまだ萎えていない。




不動産屋も多分学んで僕との縁も完全には切れなかった。




そして、これは勝手な妄想だが、売り主さんの方もカーテンを引く毎日から気持ちを切り替えて、少し庭に出てお花でも植えて手入れして、またご近所付き合いも勇気を出して少しやってみたら、そのうち全てのことが癒されてお子さん達に話せる時も来るのではないか。素晴らしい地所がすぐ目の前にあるのだから。



そう、僕が実家を出て南房総の遍歴の旅に来たのがちょうど17年前の昨日。
18年目のスタートとなる今日、そんなことを思ったのだった。