南国ホテルでこいけとのんびりしてきた。
とにかく部屋に入った瞬間から帰るときまで布団が敷きっぱなしで、一切従業員が部屋に来ることがないので気楽で僕らは気に入ってる。しかも翌日はチェックアウト12時でお昼(カレー食べ放題)まで出してくれるしね。
1泊2日のバイキングで、一回りもふた回りも大きくなって帰ってきました。ただし人間の器ではなく体が。
さて今日はレギュラーの授業もあったのだけど、夕方に突然電話が来てK太君がご両親と一緒に訪ねて来られた。
一月に髪を切りに来て以来だから二ヶ月ぶり。
あのあと、通信制高校を二期(3/1)で受験すると元気に電話してきて、以来メールしても音沙汰無し。二期の入学試験も発表も終わって、そろそろこちらの学校では卒業式も終わったのに、いったいどうしたんだろうと、こいけと心配していたところだった。
今日卒業式を終え、その足で来られたそうだ。
書類が間に合わず3期で昨日出願したらしい。(試験は来週)
多分一度も門をくぐらなかった中学校の校長室で、校長先生からご両親と一緒に卒業証書を受け取って来たそうだ。6人くらいの先生方がK太君のために大声で校歌を歌ってくれたとか。
その校長先生と言うのが、今年で定年なんだけど、実は小学校の時の校長先生なんだよね。
同じ生徒達に会いたくて?3年前に赴任した今の学校はそれまでの小学校と同じ学区の中学校。
(つまり彼の同級生は3年前、小学校の卒業証書を受け取ったその一ヶ月後に同じ校長先生に今度は入学式で会ったことになる。)
だから図らずもその校長先生にとって、K太君が卒業証書を渡した最後の生徒ということになったのだ。(しかも二度目)
二千何番目だよと彼に言ったらしい。
3年前、(小学校の)卒業式に出るか出ないか、随分悩んでいたっけ。
前日そんなことを話していたら、彼はちょっと吹っ切れて僕は出られそうに思ってしまった。
「無理して出なくていいよ」なんて口では言っていたのだけれど、そんな勝手な期待をしてしまった。
翌朝、式に出席したのかどうか確かめたくて、悩んだ末スーツを着て彼の小学校へ乗り込んだのだった。もちろん内緒で。
すでに卒業式は始まっていて、不審者よろしくうろうろしていたのだけれど、ちょうど通りかかった先生に聞くと、彼は午後から来ると電話があったとのこと。
それで僕は帰宅したのだけれど、なんだかそれも今は懐かしい思い出だ。
あれから3年たって、今彼は僕の身長をはるかに超えてしまった。
初めての詰め襟姿を見て一回りもふたまわりも彼が大きく見えた。
おめでとう、K太君。