カナリアな日々

百姓になって15年目。補習塾カナリア舎はフェードアウト中。小麦、蕎麦、大豆などを作っています。

学歴売ります

2006-07-10 23:40:47 | カナリア舎

ひょんなことから、とある短期間で高卒資格が取れるとうたう
会社を知り、本当なのかここ数日調べてみた。

送られてくるテストを4教科分郵送し、合格すればアメリカの私立高校の卒業資格がわずか数ヶ月、早ければ数週間でもらえるのだという。
やっているのは沖縄の有限会社だ。う~ん。話がうますぎる。

ホームページをのぞくと、実は”アメリカの”高卒資格なのだとはなかなか書いていない。
その会社がフロリダにある(らしい)高校のアジア校になっているらしい。
日本の大学へも進学実績がありそうに書いてあるぞ。

実際に電話して聞いたら、まだ進学実績はないらしい。
アジア校の校長は名古屋に実在するマンモス女子大学の英語系学科の客員教授だそうだ。
その大学のHPを見ると、確かにその先生がいる。
写真がおんなじだ。

その大学の入試センターへまず電話してみた。で、この短期で取れるプログラムを説明し、実際にこういう受験生が来たら入試を受ける資格があるのかどうかを聞いてみた。

すると、いざとなったら個別に判断することができるので、今の段階でははっきりとは言えないが、個人的には非常に難しいと思うということだ。
そこで、おもむろにこの教授のことを聞いてみると・・・

アメリカの(信用のある)宣教師団体から派遣されてきた宣教師で、彼は給料をそこからもらっている。だから大学とは正式な雇用関係はない。そういうわけで学校外でのことはなかなか聞きにくいのだけれどと言う。

でも、もしかしたら御本人がそういう事業とは知らないところで
この会社に名前を貸したりしている可能性があるので、と
できる範囲での内部調査をお願いしておいた。

毎日のように来る英文の宣伝メール。
タイトルもよく読まず削除していたが、改めてよく見ると中に
ひんぱんに"学歴を売ります"というものが混じっている。

学士(Bachelor)、修士(Master)、博士(Doctor)がいくらいくらと書いてある。

調べていてここ数日初めて知ったのだが、このような
学位免状製造工場(ディプロマミル)
というビジネスが存在するというのである。

詳しくはここなど。

新手の高卒資格(ハイスクール ディプロマ)バージョンが日本にも入って来ているのではないだろうか。

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