気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

二重瞼

2006-01-04 19:49:52 | つれづれ
二重瞼にあくがれわれを責めやまぬ娘らよ眼は見るためにある
(小島ゆかり 希望)

冬の陽をまぶしいくらいに反射してりんと冷えおり朝の自転車
(小島なお 短歌1月号)

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今日の朝日新聞夕刊、ニッポン人・脈・記に小島ゆかりさん小島なおさん母娘が載っている。その写真が晴れ着姿で美しい。
記事では娘のなおさんがケータイで短歌を作っていることや、母のゆかりさんがうたう☆クラブで指導役をしておられることが紹介されている。親子というのは、どこかで似てしまう。同性の親子は、また独特のむつかしさと喜びがある。なおさんの角川短歌賞授賞式で、スカートが短いのをゆかりさんが心配する歌があった。あれはどこに載っているんだったっけ。

うちは私が二重瞼なのに、娘は父親に似て見事な一重瞼。短歌には何の興味もないようだ。でもケータイをいまだに持たない私に、短歌用にとメモ帳とボールペンをプレゼントしてくれた。もったいなくて、メモ帳はほとんど使っていない。

退屈な日常が好きなかあさんは携帯電話をいまも持たない
(近藤かすみ)