気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

百年のち

2006-01-17 23:27:48 | つれづれ
月光のぽすとの中にすべり込む和紙の封書はかすかにぬれて

六本木ヒルズはバベルの塔となる予感百年のちを楽しみてをり

(岩橋佳子 短歌人1月号)

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生きていて、本当に確かなものはなんだろうと思う。
新聞やニュースを見ながら、自分の目が正しいものを見分けられるか、また考える。

子のために買ひし綿菓子春風にちひさくなりぬ心棒を捨つ
(近藤かすみ)