気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

うどん

2006-01-13 22:53:05 | おいしい歌
すきとほる汁のそこひにしろじろと夢のまたゆめ大阪うどん
(小池光 滴滴集)

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買い物に行けなかったら困ると、冷凍うどんを買い置きしている。いくつかの方式があるが、きょう食べたのは、汁と麺をレンジでチンして、熱湯を250cc注ぐというもの。ああこれなら、鍋のない人でも作ることが出来るのだと妙に納得する。味はまあまあ。おうどんには必ずとろろ昆布を入れる。

大阪うどんという言い方は、身近では聞かない。汁が透き通ったものしか食べたことがない。関東のうどんは本当に汁が濃くてにごっているのだろうか。
興味津々。新年歌会で上京する予定なので、そのとき試してみたい。

身のうちにするりとうどん入るるとき喉(のみど)たしかに悦びふるふ
(近藤かすみ)


歌会始

2006-01-13 01:17:22 | つれづれ
やはらかき春の日差しに笑まふなる小さき草の花見むと思へや
(森岡貞香 2006年歌会初)

猫のする正坐のかたちに韻(ひびき)あり森岡貞香をつとおもはしむ
(小池光 滴滴集)

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午前中、ちょっとテレビをつけたら歌会始をやっていた。独特の詠み方に感心する。
現実の歌会、ネット歌会、ML歌会、あれこれ参加しているが、ここは伝統のある雅な世界。斎藤史が召人だった年もあった・・・
小さき草の花ってなんだろうと思う。

品性の良き招き猫の居住まひに召人森岡貞香笑まはむ
(近藤かすみ)