団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

当選と合格

2021年11月04日 | Weblog

  選挙で投票所へ行くたびに、紙の投票用紙をやめて電子投票にならないものかと思う。今回も投票所には、地元の老人と市役所職員が10数名陣取っていた。日当を調べてみた。自治体や役職やバイトによって差がある。まず投票所で朝7時から夜の8時までだと3万円から4万円くらいだ。開票作業では、午後8時から終了までで7千円から2万9千円。政府はデジタル庁まで新設して、デジタル化を目指すと言った。選挙もデジタル化を進めるべきだ。今、選挙で美味しい汁を吸っている人たちは、反対するだろう。選挙があるたびにもらえる時間外手当やバイト収入が減ってしまうからである。

 今回の衆議院議員選挙では報道各社の事前予想がことごとく外れた。相当な予算や下調べの時間をかけたはずだ。最終獲得議席は自民:261 立憲:96であった。一方各社の予想はNHK(自民212253立憲99141,日本テレビ(238:114)、TBS239:115,テレビ朝日(243:113)、テレビ東京(240110)、フジテレビ(230130)。選挙特番も見ごたえのある番組の放送はなかった。お笑い芸人の暴走や政治を語れないアイドルやただ元NHKにいたという司会者の中にただ選挙の時は、各社の競争が激しく、いろいろな思惑が見え隠れして興味を誘った。

 選挙も入試も結果が全てである。私が入学した長野県立上田高校は、以前は広範囲から生徒を集まって来ていた。ところが小学区制になり、通学範囲が狭められると一気に大学合格結果が芳しくなくなった。一方、中高一貫教育で広範囲から生徒を集めるようになった私立の佐久長聖は、ぐんぐんと大学合格で結果を出し始めた。一時は以前の上田高校の勢いがなくなってしまい、上田市からも佐久長聖に通う生徒が増えていった。ところが最近どうしたことか、再び上田高校の合格結果が上向いてきた。佐久長聖の隆盛に陰りが見えてきた。2020年度の国公立大学の“現役”合格実績は、サンデー毎日 6月20日号によると上田高校(卒業生312名)146名 佐久長聖(卒業生358名)38名、東京六大学の5私立大学でも上田高校13名佐久長聖15名だった。私が上田で塾をやっていた頃と比較すると、上田高校は飛躍的に良い合格結果をあげている。佐久長聖は中高一貫で私立の特典を活かして特別授業をしている。何が起こっているのかわからないが、上田高校の変化を喜んでいる。良きライバルとして両校がますます良い合格結果を出せることを期待したい。

 選挙も入試も結果である。良い結果を出したければ、それ相当の準備が必要である。付け焼刃的な準備では、成し遂げられない。私は福岡9区の無所属で立候補して今回当選した緒方林太郎さんに注目している。落選2回の8年間地道に選挙活動を積み重ねてきた。世襲、党利党略、支持団体の有無が選挙で幅を利かせる中、自力で当選を勝ち取った緒方さんを賞賛し、これからの活躍に期待したい。彼に病院船のこと選挙の電子投票のことをメールで訴えてみた。さて返事が来るか。

 


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