団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

日記 5年か3年か

2014年11月19日 | Weblog

 2010年に書き始めた“5年日記”が今年で終わる。再婚してからずっと日記を書き続けている。すでに22年間経った。子どもの頃から飽きっぽく日記を元旦からつけると決心してだいたい1週間も続いたためしがなかった。何が起こったのか、再婚してから日記を続けて書けるようになった。

 今年老化が進んだ。鏡の私は老人性母斑が増えそれぞれ固く大きさを拡げて来た。顔の皺も更に深くなった。記憶力はまじめに衰退している。

  卓上カレンダーに支払予定日と金額を書き込んである。住宅ローンをみずほ銀行から地方銀行に借り換えて以来、3つの銀行から毎月の引き落としが発生する。一つの銀行にすべての支払引き落としをまとめようとした。引き落とし銀行を換える手続きを取ったが「引き落とし希望される銀行と当社は取引がございません」と2社と1役所から言われた。預金はひとつの銀行にしかないので毎月その金額をその銀行へ行ってATMで振り込む。

  海外生活に終止符をうって帰国してから家計を担当することになった。10年経った。振り込みをつつがなくこなしてきた。今年の夏4回引き落としが残高不足でなされなかった。卓上カレンダーに書き込んであるのにもかかわらず。妻は銀行取引に神経質である。「重要なお知らせ」など送付されてくると平静さを失う。強く注意された。

  メモ帖と卓上カレンダーは物忘れを防ぎたい私にとって必需品である。来年の卓上カレンダーを買いに行った。早めに来年1年間の引き落とし日と金額を書き込もうと思い立った。机の上に置くマットにもなる大判のカレンダーを買った。カレンダーコーナーの隣に日記帳が並んでいた。少し早いが来年からの新しい日記帳も買うことにした。

  5年日記を買おうといくつかの候補商品を手に取ってみた。しかし5年という年月が長すぎるのではと感じた。初めてのことだ。5年が実に重く負担に感じる。現在67歳である。5年たつと72歳になる。72歳といえば私の父親がすい臓がんで亡くなった年齢である。初めて3年日記というのを手にしてみた。3年が無理のない数字に思えた。自分の身の程にすっぽり収まりよく博文館横線3年連用日記A5(2900円+税)を買った。

  昨日俳優の高倉健さんが10日に亡くなっていたニュースが伝えられていた。健さんの所属事務所が発表したコメントに「生ききった安らかな笑顔で旅立った」とあった。健さんは最後までカッコ良かった。10日に亡くなっていたのも関わらず発表が18日と9日間も鵜の目鷹の目の芸能マスコミにスクープされることもなく密葬まで終わらせていた。

                                                                                         「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」                   

  健さんの座右の銘「・・・終わり悔いなし」だけでも我が人生あやかりたい。

(参照:高倉健さんに関して私のブログ『善光寺』2012年10月19日投稿)


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