
つい数年前まで、備前の中心地、伊部では食器は「雑器」といわれて、「メイン以外のその他」という意識のカテゴリーがあった様に感じます。
しかし、その風潮の中でも、真剣に食器作りに向き合う方々がいらっしゃいました。
小生は、最初から食器志向が強かったので、弟子の頃は、アッチコッチお邪魔して様々なことを学ばせていただきました。保管してある粘土クズを見てその残骸から、消えたパーツを想像して作り方や手順を学んだものです。
そして、小生の師匠は備前流以外にも精通しているので、様々な技法を目の当たりに出来、本当に勉強になりました。
「何を学んだか」を忘れないのは当然として、「誰から学んだか」も忘れないようにしています。それが、小生流の感謝のあらわし方です。
さて、石膏型で食器を作るということは、実は備前では未だに少数派です。もちろん、細工物の歴史がありますから型抜き技術には高いものがある産地です。それでも食器となると……。
『型』には型作り、成形……と、それぞれポイントがあります。同じ型で成形しても人によって微妙に仕上がりが異なります。まして、オリジナルの型ではなお更です。
弟子時代に学んだ技法、プラス、自分で工夫した技法で……、揺らぎのある口作りの『ひねり輪花鉢』。
型を使う理由は、「その表現が型でしか出来ないから。」に尽きます。
ざっくりとした土の質感に、軽快感を感じる爽やかな緋色。
フレッシュなグリーンサラダが映える……『ハズ』。
ホント、型でしかできない表現ありますよね
昔を思い出して、私も自分なりにやろっ、がんばらねば~
ところで、またまた勝手にリンクさせてもらいました。自分で説明するのをサボって、こちらにふってます。良いのかしら?良いことにしてください
リンクは、エーようにして下さい。