備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

2016食べ納め~2017食べ初め

2017-01-13 12:14:49 | 料理・食材


じゃ~~~ん。新年明けまして、大きな『口福』がっ!

前菜からデザートまでがシンフォニー。今回はロマン派の如く、味と香りのコントラストが個性的でダイナミックでした。
繊細さが幾重にも重なった清雅かつ豊かなソース。時折、口に含むワインがオブリガートとしてメニューを際立たせる。
デザートに至っては悶絶。エスプレッソで場の余韻に浸るのみ。会話にも瑞々しい感性を感じて幸いなるかな。
この件はいずれ。幸せが続いていて今はまだ言葉にしたくないので……。


さて、はっきりいって小生の食糧事情の報告には意味は無い。けれど、このブログは『陶芸家・渡邊琢磨』のアフターサービスとしているので書く。(ニーズ無視、上等!)
ご縁のあった方が小生をネット検索した時に、作者自身の言葉で纏まりある場所(ブログ)があれば、そのキャラクターを知って頂けるかな? という意味。
露出狂的な部分も感じなくもないが、まぁ、それはそれで。あと基本がアホ話でオハズカシイ。


さて、年またぎで「うっひょ~~~~い」となったのは、生ハム原木購入に尽きる。これは夢の実現。ザ・大人買い。
昭和な人にはギャートルズを思って頂ければ判りやすいか。

購入前から、正月の間にチビチビ削りながら呑むというビジュアルが容易くイメージ出来たし、実際そうした。

実家で弟にセッティングを依頼して、別の料理の仕込み。

ふと気がつくと、弟は組み立てに全力を尽くしたと見え、疲れと食べたさMAXで意識が飛びかかっていた。


さて、カメラに残る画像を拾ってみよう。

2016年の年末から。

拙宅の子が自分で育てた白菜。

リクエストに応えてミルフィーユ鍋を豚バラで。出汁は鶏ガラ白湯。

綺麗なサゴシを見つけた。

皮目をバーナーで炙って……。

皮の扱いが難しいのね……。『山掛けサゴシ叩き丼』

オヤジの畑からも頂きもの。「野良イモになるから全部取って!」という掛け声でジャガイモ堀り。

小さいので皮ごと食べよう! 電子レンジで火を通してから油で炒める。

強烈にエグイ。皮付き料理は新ジャガに限るという事か。これは勉強になった。

出先でフォーも。

急にパクチー山盛り気分になって意気軒昂に出向いたが……、まったく無い。残念過ぎた。

カレー気分の日。

ナンというよりも『ほぼチャパティー』がお目見え。いや、むしろコチラが好きなんで無問題です。

日常の美味しさ発見。普段はコーヒー一辺倒ながらも稀に紅茶が良い事も。

甘くて良い香り。たまにはね。


年あけて、2017年。
生ハム原木以外にもチョコチョコと料理する。おせちは作らないけど、オツマミは作る。

ウチの子が店先で興味を示したチョロギ。

ここ数年、恒例になったナマコ。

細君実家なので、気を遣って赤ナマコを。自分の好みはゴリゴリした『青』なんだけど。

買ったフグが大ハズレ。即座に『追いアンコウ』した鍋。

結局、雑炊が一番美味しい結果に。それなりに満足も不満もありつつ終了。年明けの口切りの『〆張鶴』が美味しかったな。


その後は生活時間がグチャグチャな引き篭もり開始。明け方まで粘土を触る昼夜逆転生活。そこから更に時間がズレて世間様の時間に戻ったり。
そんな時に天からの囁きが……、ルーベンスの前のネロもかくやあらむ。( ← 全く違う)


そして、スーパームーンを迎える夕刻。小生は牛窓に立っていたのだった……。


2017年が美味しい一年になりますように。


本年もよろしくお願い致します。m(_ _)m




























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『えぇもんミュージアム』の入れ替え

2016-12-30 15:02:51 | 展覧会・ご案内


岡山駅新幹線コンコースにある『えぇもんミュージアム』の入れ替えをしました。

岡山県の特産品を展示するブースです。

壁に一体化した什器で、スポット照明も入ってラグジュアリーな佇まい。



(vol.1)

(vol.2)

さて、今回の入れ替えのテーマは、すんなりと決めました。新年を迎えるなら干支!! となると……「備前焼の伝統的ジャンルである『細工物』を展示しよう!」という流れです。

細工物というのは、まぁ『置物』なわけです。
備前では、伝統的に『型起こし成形』による細工物があります。大きなものなら神社の狛犬があり、桃山時代には見立ての香炉、江戸期には精緻な細工、昭和初期には仏像などに受け継がれてきました。
そこに明治より西洋的な彫刻、芸術といった概念が入り、昭和初期には(日用品が売れなかったという側面もありましたが)東京や京都で新しいアプローチを学び帰郷した人々による細工物が全盛期を迎えます。一点モノも作られるようになります。

コレクター的に『備前細工物』の時代を分けると、古備前(桃山・江戸期)、又は近現代(明治・大正・昭和初期)のいずれかになると思います。

また、現代細工物のムーブメントでは『ストーリー性の加味』があります。表現としてはスーパーリアリズム、ユルさ、新しいモチーフなどの傾向が見られます。


さて、今回の展示。

いつものことですが、作風からセレクトさせて頂きました。
特に今回は細工物メインの作家さんへお声掛けしたこともあり、各自の個性を発揮して頂け、現代の細工物の『幅』として展示出来た気がしています。

伝統的なモチーフとして、『獅子』『牡丹と獅子』
細工に工芸要素を加味した『獅子杯』
リアルな表現の追及として、『軍鶏』『蛸壺と渡り蟹』『目白』
ストーリー性と柔らかな雰囲気の『桃太郎 エピソード0』
SFジャンルとして『ミライノカセキ』

と、まぁ、多岐に渡っています。

問題点があるとすれば、拙作が細工物に入るか否かという評価が分かれるところでしょうか?



ともあれ、年末年始に岡山駅を通りかかることが御座いましたら、是非、ご高覧頂けると幸いです。

m(_ _)m


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ニワトリ受難日2016 

2016-12-25 19:14:37 | 料理・食材


昨日は、クリスマス・イブ。
会った事もないおじちゃんの誕生日の前日である。我が国では、単なる『ニワトリ受難日』の気がするが……。

アメリカなんぞの彼の地では、クリスマスにニワトリを頂く事に「?」らしいが、日本でターキーなんて普段お目に掛からない。ここは得意の換骨奪胎というか和魂洋才というところでしょうな。ニワトリ上等!
で、昨日は拙宅でもそれっぽい晩御飯となりました。ツリーもイルミネーションもないけどさ。

頂き物のシャンパンを抜栓する。(やや舞い上がっている事は否めない)

細君より鶏モモ肉のロースト(塩胡椒味)をひとり一本あてがわれる。子供たちは余裕で平らげるが、小生は量的に充分。

しかし、それだけで終わらずに……次は一羽丸ごと登場する。こちらはスモーク。(こちらの方が好み)

程よく脂が抜けていて好ましい。皮目のパリパリを楽しみつつウイスキーへ移行。スモーキーなフレーバーにウイスキーはエェねぇ。
かの地ならば、このあとはチーズとかナッツなのでしょうか。おまけに、暖炉の前で歌でも歌うのか?! ( ← 妄想)

ニワトリ三昧で満腹になる。若干、残して終了。


で、翌日の朝。つまり、クリスマス当日、いや会った事もないおじちゃんの誕生日当日か……。(もう、エエか)
朝食は、お粥である。昨日の脂で胃が重い。
刻んだスモークチキンをトッピングする。

ん~~~、塩気と香りが良いなぁ、これが一番美味しいかも!!

「やっぱり、お米の国の人やなぁ、米国でなく……」と自覚したクリスマスの朝でした。


さぁ、年末感が増して来ました。イロイロ、やべぇ~~~~~~~~~~~。



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備前陶心会 受賞者選抜企画  『Sextet』

2016-12-16 15:10:37 | 展覧会・ご案内


本日より始まっております。

_____________

◆◇◆ 備前陶心会 受賞者選抜企画 『Sextet』 ◆◇◆

12月16日(金) ~ 22日(木)
  11:00 ~ 18:00 (最終日16:00)

ルネスホール 金庫棟ギャラリー
  〒700-0824 岡山県 岡山市北区内山下1-6-20

入場無料

●17(土)に在廊しております。
_____________

  
恒例ではありますが、展覧会タイトルは『○重奏』という風にしています。
今回は6人なので、六重奏です。

昨日の搬入の折に撮った写真から、チラ見せ。

それぞれの作者が判る方もいらっしゃると思います。
結構、特徴的なメンバーですね。



フライヤー

(クリックで拡大)


(クリックで拡大)


小生は、『ミライノカセキ』のシリーズを。

花材代わりに、ネジ・蝶番・ワイヤーなどをワラワラと……。
「将来、発掘される化石には、こんなのがあるかもよ。(知らんけど……)」ってイメージですな。


ご高覧頂けると幸いです。 m(_ _)m












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なんちゃってローストポーク

2016-12-05 22:15:58 | 料理・食材


普段の料理は、『手早く仕上がる事』の優先度が高い。しかも『アドリブ上等!』の姿勢である。
しかし、美味しく美しくありたい。

ただし、根本的なスキルが、プロとは雲泥の差なのでオハズカシイのが実情。特に盛り付けなどは、どこかに習いに行きたい。
まぁ、料理番組でも「では、最後に綺麗に盛り付けま~~す」と言いながらも「おぃおぃ」という結果も見掛けるけれど。


さて、本日は『ローストポーク』である。理由はそこに塊肉があったから。部位は赤身のモモ肉。牛はご不在である。

「これを手間を掛けずに作りたい」

イメージは『表面から少し焼色が入って、中はピンクながら火が入っていて、押すと肉汁が出る状態』である。 (←もう! 要望が多いわっ)

リアルなイメージは、牛窓の鬼才作。

熾火で作る本当のロースト。これは完全に無理……。 ( ˘•ω•˘ ).。oஇ

まっ、外側だけ焼いて、内側はタンパク質の凝固温度帯を維持してジンワリ加熱する2段階作戦、題して『なんちゃってローストポーク』作戦で作ろうと思う。
もはや『似て非なる』ものであるが、スキル不足ゆえやむを得まい。

____________

【テキト~~レシピ : なんちゃってローストポーク】 ( ← 書き方が、The 昭和)

塊肉を冷蔵庫から出して常温に馴染ませる。
塩を「えっ?」と思うぐらい多目に擂り込む。

 ~30分放置~

フライパンで焼く。中火で肉を載せたら1分ほど動かさずに待つ。全部で6面、キンツバを焼くが如く。( ← ほぼ見てるだけ)
薄っすらと焦げ目が出来ればOK。
取り出して冷ます。

 ~しばし放置~

ラップに包んで、ビニール袋に入れて密閉する。仕上がりに香りが欲しければローズマリーやローリエを一緒にしておく。空気を極力抜くのが最大のポイント。
60℃のお湯を作る。たっぷりお湯がある方が冷めにくいので、大きい鍋で準備。
肉を入れ60℃を維持する。時々、点火して温度調整も。この温度帯でゆっくりと生肉を凝固させると柔らかな仕上がりになる。
神経質に温度管理をしなくても良いけれど、温度計があると便利。(お湯に手を突っ込んで1秒ぐらいでアチッ!という温度という覚え方もありかな)

 ~1時間ぐらい放置~

お湯が冷めるまで番犬福助と散歩。「あの夕日の色を頂きッ」とか思いながら。

福助には塩分が多いのであげないのは、ナイショだ。

冷めたら、イザッ! 断面SHOW~~。

「な~~に、失敗しても命を落とすわけでもあるまい」と思うが、ちょっと緊張。
この緊張感が醍醐味である。窯出しの如く。

____________

【ソース、または付け合せ】
ソースは、フライパンに残った脂や肉汁をデグラッセする事が多い。
・お酒は、ワイン、日本酒、紹興酒……、
・酸味は、酢、レモン、ワインビネガー……、
・塩味は、塩、醤油、味噌……、
組み合わせはアドリブ全開で『シェフの気まぐれソース添え』の出来上がる。


今回は偶然ながら塩加減が丁度良かったのでソースは無し。ソースなしで付け合せを作ろう。
電子レンジに掛けたジャガイモをフライパンに投入する。先に内側に火を通して、後で外側を焼くのが肉と逆の手順であるな。対比が面白いねぇ。
う~~~~ん、脂を吸ったジャガイモって『デブまっしぐら』だわ。やばい。
____________



基本、放置する料理。

最近では炊飯器で作る人もいるらしい。なるほどねぇ。
でも、やきもん屋としては窯焚き同様に「中が見えない状態で想像力と観察力で仕上げる」という過程が面白いので、多少ギャンブル感がありながらも……いつもこれ。
今回は上手く出来た方だけど、プロのように食材のコンディションに関わらず安定した再現性には程遠い。まだまだ運任せ。
たまに上手くいった時だけの自画自賛である。


本日のメニューは、やきもん屋の『なんちゃってローストポーク』。


やきもん屋が、焼かなかった話にて失礼をば。























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もの想う秋の夕暮れ

2016-11-30 19:28:43 | 料理・食材


晩秋の景色。
番犬福助との散歩コースから見上げる紅葉も日ごとに散り行く。カエデが和のイメージだからか「諸行無常」という言葉がよしなく浮かぶ。
足元を歩く福助の背中のモフモフ感さえも「久しくとどまりたるためしなし」であるなぁ。すっかり冬毛。

地植えされた多肉植物も紅葉なのかな? 

イマイチよく判らないけれど、こちらには感慨よりも、むしろグラデーションの妙に見入る。綺麗。

剪定したカイヅカイブキを積んでいた中に生えていたキノコ。高温多湿で菌床が育ったか。

非常に脆く、縦に裂ける。
小学生の時に友達が「縦に裂けるキノコは食べられる」と言っていたが、むろん当時の小学生の知識なので信用しない。眺めてポイッ。
「虫やナメクジが食べた跡のあるキノコは……」とも言っていたが、こちらも不採用である。ポイッ。
友よ、信じてやれなくてスマヌ。

秋は、見て想う事が多い。


さて、本日の夕刻。

晩御飯準備の前に、ご在宅の食材メンバーの点呼から。
冷蔵庫に牛窓産のマッシュルーム。このキノコは大丈夫。収穫者の顔は知らねども信用できる購入品。
冷凍庫に寄島産のタコ。多分、何かのタイミングで余ったものだろうな。冷凍ゆえ旬も何もないけれど、まぁ良し。
この組み合わせは、アヒージョに決定。父上謹製のニンニクとトウガラシも居るしな。
まずはオツマミからである。いや『酒器の勉強』の教材だ。(これって経費で落ちんのかな?)

粘土を触っていた作業テンションを緩めるように敢えてユルユルと作ろうか。
ジンワリと火を通す。オリーブオイルの透明感ある対流に揺らめくタコを眺めていると、ピシピシ張っていた集中力が解けていくよう。

片手にビール。この時間、いいねぇ~~~。

最後にウチのバジル粉をパラッっと。
うん、いいぞ。日常のリズムで出来た一品だ。どこにも無理も破綻もない。(可もなく不可もなくとも言えるか……)

「さて、夕飯ねぇ……」と思いつつも、豆皿を手にしたまま一旦キッチンを離れる。

本棚の目に留まった一冊を抜き出して取り留めなくページをめくる。

見ているようで見ていない、考えているようで考えていない……漠然とニュートラルな精神状態。
ページをめくりつつアペリティフ。遥か異国の写真の上に意識が泳いでいく。
製作シーズンには色々思う事が多いので……こういう自意識をフワッっとさせる時間は貴重。窯詰め前になるとそんな気分さえ無くなるしねぇ。

本の最終ページに行き着く。
俄かに現実感が降ってきたように自意識が戻ってくる。「さてさて、本格的にメニューを考えよう」 
先程よりはしっかりと食欲も感じる。

再び手元の本を見やった瞬間に「そういえば、このあたりの人って『タコ食べながらアルコール』って有り得ないんだっけ」と思って、可笑しさを発見する。
「あぁ、罰当たりなんだな、これは」

ひとりニヤッとして、グラスの底のビールを喉に流し込む。


さぁ、料理を始めよう。


……ってな、秋の夕暮れ。もの想いには良い季節。  



( ← で、結局、メニューは何だ?)



































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松山日帰り弾丸ツアー 番外編

2016-11-21 11:32:29 | Weblog


松山日帰り弾丸ツアーですが、展覧会お手伝い以外の番外編もありました。

小生の好きな画家が、夏にお茶会を開催した道後温泉で『道後アート2016』をされておりました。

(夏に頂いたフライヤーは保管)

その時は、お茶会終わりから打ち上げまでの隙間時間を利用して、温泉中を駆け足で見て廻りました。(その時の記事)
ホントに走ったので打ち上げ会場に着くなりハァハァ言いながら自己紹介をする羽目に……。
そして、その数日後から現地で始まる展覧会がありましたが、「まぁ、縁がなかったな」と思って諦めていました。

ところが、今回の松山行きにあたり美術館のHPを見てみるとなんと終了前日でした。
「こりゃ行かねば!」と即決。ただし点数は少ないみたい。でも実物が見れるなら良しとしよう。

そう決めての松山入り。


展示作業も一息ついて、ふと時計を見ると入場リミットの1時間前でした。「やべぇ~~」
挨拶もそこそこに、店を飛び出して目の前に留まっていた路面電車までダッシュ。

最近、路面電車に乗る機会が増えて楽しさが判ってきたところ。ガタガタ、キィキィと揺れつつ軋みつつ到着する。情感があるなぁ。うんうん。
握り締めていた乗車料160円を料金箱へ流し込んで、また飛び出す。
そして、またもやダッシュ。

浮遊感ある建物が見える。「あの時代のものかしら?」とチラッ思うが、心はもう展示室にある。

(写真は帰り道に撮影)(帰宅後に建築を調べると予想と全く違っていた)

チケット売り場は2階にあった。エレベーターを待つのももどかしいので、階段を一段抜かしで駆け上がる。
そのままの勢いで「大人ですぅ~、ハァハァ、ひとりですぅ~~、ハァハァ」と。見れば判るのに……アホやねぇ。

「300円です」と冷静なお答えに、「……ハイ」と。

この時、一瞬クラッとしたのは走ったからではなく、思いの他リーズナブルだった為である。「300円で良いんですか? 画伯……」 
「常設から見てくださいね」と言われましたが、心の中で即「ゴメンナサイ」と謝って、息を整えつつ目当ての会場へ。
複製は撮影OKでしたが、観る事に集中したいので撮影しない。帰る時間ギリギリまで目を見開いて鑑賞する。

初見の『携行折畳式喫 茶室』が良かった。
本や図録では判らない事だらけで、もう横から下から上から……とあらゆる角度から見倒す。ヒンジの向きから収納手順を想定したり。いやはや『へうげ』てますわ、画伯。

『道後アート2016』のアイデアスケッチでは、製作側へ言葉よりも絵で伝えようとするのが判る。書き散らした沢山の擬宝珠の2つ程に採用チェックがしてあったけれど、他との違いは微妙なカーブ。これ作るのって大変そう。
このあたりのやり取りを想像すると『瀬田の唐橋の擬宝珠』の逸話のようで面白い。


あらかじめ設定していた鑑賞リミット時刻になって退室。早足で出口へ向かう。ミュージアムショップを横目に行き過ぎようとするが「おや? 何やらグッズがあるぞ」と気付く。

ふと我に返ると色々と手にしていました。

戦利品の数々。

観ると買っちゃうクリアファイル。絵が描いてあってもクリアとは此れ如何に……。


何故か買っちゃう手拭いの類。このメカっぷりが堪らんねぇ。


駅まで歩く。早足の効果で10分ほどの空き時間が出来た。「さて、晩御飯はどうしようか?」
時刻表によると9:20まで夕ご飯が頂けない状況だしな。駅前から周辺を見渡す。素早く事を済まさねばならないしなぁ……。

「ん~~~」と眺めた結果、町のお寿司屋さんへ。オーダーは深く考えずに「アレ」と壁を指差す。

程なくして登場。
妙にネタがユルイお寿司とノンアルコールビールにて、松山ナイトは10分掛からず終了。


帰宅して、お土産の『じゃこ天』で日課の『酒器の勉強』開始する。こちらは本日が今年の販売最終日だった『特上・手揚げじゃこ天』。
フライパンで温度を上げ過ぎないように、きちんと見張ってふっくらと温める。ワサビで旨し。

なんだか、色々ラッキーだった松山。
朝から面白いこと続き。
「こういう弾丸ツアーも良いもんですわ」とご満悦にて、一日がオシマイ。


次はいつ行けるかなぁ……。


















































 






























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【開催中】 グループ展@松山

2016-11-20 15:25:24 | 展覧会・ご案内


グループ展に出品しております。
______________

◆◇◆ 激陶者集団へうげ十作展『ヨーソロ〜! へうげて候』◆◇◆
会期 : 11/19(土)~27(日)
会場 : 明屋書店アエル店 (松山市・大街道)

______________

今夏に参戦していたアートキャンプのような『わくわく三津浜(完)』というイベントで、漫画『へうげもの』コラボ茶会がありました。
『BIZEN BOYZ』メンバーの展示とストリート系茶会『備前楽茶』をしました。会期終了後「いやいや、もっともっと見てもらおうぜ」というイベント発起人の熱い想いで今回開催の運びに。

しっかりと世界観が表現されているメンバーで、出品作のどれもが見飽きない面白さがあります。


FBではこんなカッチョイイ~~バナーも。
(クリックで拡大)

参加メンバー
(クリックで拡大)




イメージ動画もあり。これもク~~~~~ル。
激陶者集団へうげ十作展 ヨーソロ~! へうげて候 (YOUTUBE)
こういうのっていいなぁ。


ってなことで、昨日は、びゅ~~~んと松山へ展示のお手伝いに。

展示は大型書店のど真ん中。


そのスペースでどど~~んと。

(クリックで拡大)


なお、管理の都合上、毎日搬入搬出を繰り返す必要あり。という事ですが、見方を変えれば毎日新しい展示が試せるということ。
きっと、今はこの写真とは違うはず。
毎日アメーバーのように形を変える展覧会。

ク~~ルでカッチョイイ、『へうげた』世界をご覧下され。


よろ。 (`・ω・´)ゞ


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【準備中】 『ゆのごう備前焼ガチャ』 @ゆのごう美春閣さん

2016-11-18 12:28:42 | Weblog


モノ作り界隈で「若い人(未知の人)に向けての発信をうんぬん」と言われる場面がありますが、そのうち「どの立場の人が、何をやって、どれぐらいの目標達成」したのか……。
作り手、伝え手、行政、観光、旅客、運輸……などの方々。
展覧会、即売会、体験会、見本市、Web、SNS……などの手段。
売り上げ、集客、移住、後継者、ブランディング……などの目標達成。

5W1Hで組み合わせは広がります。
個人的には、「現状の不満をブツブツとつぶやくよりも、とっとと行動した方がその実現は早い」と思ってやっています。『作り手自らの発信』や『伝え手との協働』という感じで。
よって最近は、既存の価値観を大切にされている方々からご指導ご鞭撻を賜る事も多くなりましたが、『前衛だけが伝統を作る(by小生)』って矜持で御座います。オホホ。
小生の目指す立ち位置は『本家本流のカウンター』で、「現状を変えるのは、余所者、若者、馬鹿者」との言を抱いておりますが、しかし、最近は若さが薄らぎ、お馬鹿さをフルスイングが出来ていないと日々反省しております。
今以上の精進にて悪口、陰口、叱責……、ご指導ご鞭撻を賜らねばなっ。


さてさて、先日、企画提案で拙宅から40分ほどの湯郷温泉へ行きました。お仕事としては、数年前に『湯郷温泉アートプロジェクト・陶器のお茶会』で関わって以来。個人的にはチョイチョイと。
訪問先は初めて伺う大きな温泉ホテル『ゆのごう美春閣』さんです。その女将さんとのご縁を手繰り寄せて……。
出先でお会いする女将さんの行動力・発想・発言、笑顔など感心することが多いけれど、ここでは余所者、若者の立ち位置に加えて『地元愛』が見事に表現されていました。


話が終了して「温泉へどうぞ~~」との誘い。是非ものにて入りますよ。そりゃ。

温泉へ向かう途中のロビーで、こういうのも。これ一度やってみたかった……。

結果、面白い。不思議と気分が上がる。満面の笑み。観光地向けですな。
Instagramバージョンもありました。来年の備前焼まつりでは登場させようっと。いただきっ。Ψ(`∀´)Ψ


館内には、昭和レトロなものも点在していました。映画ポスターも多数ありました。各世代へアプローチする『おもてなし』ですな。
通路の長さを活かしてズラ~~と展示されていてワクワクしながら歩きます。

このあたりは、小生より上の世代か。そもそも判らない。


完全ストライ~~ク。『クラッシャージョウ』


言わずと知れた『SW』も。


ガンプラ。個人コレクションなので、趣味と世代が反映されてる。小生より若干若いな。


廊下の長さ、折れ曲がり具合を活かして展示してあり、なるほどなぁ、空間を活かしたアミューズメントだなぁ。と感心しきり。
道中、あ~~だ、こ~~だと盛り上がりつつお湯へ。この気分をミニマムに表現すれば露地(お茶庭)へ通づるのだろうか。

中門ならぬ暖簾をくぐって温泉へ。

驚いたのは脱衣所が畳敷き!

きちんとフワフワしていて心地よい。今の技術なら水に強い畳が作れるからかな? 『おもてなし』の表れだなぁ。


【温泉シーンは自主規制】 (*/□\*)


ゆっくり入浴した後は、コーヒー牛乳~~~~。それは銭湯か……、オトナはビール。
居酒屋風の一角がありテーブルを陣取る。丁度、宿泊客は「呑めや歌えや」の宴会時間なのでゆっくりできる時間帯である。


「夜に繁華街へGo~~」という場所ではないので、館内でもっと呑みたい人向けという事だろうな。おつまみメニューや〆メニューが目につく。

「県外からのお客さんへ地元ご飯を紹介したい!」という思いが見える。これも『おもてなし』の表れやね。
岡山メニューとして、ドミカツ丼、えびめし、津山ホルモンうどん、ひるぜん風やきそば、ぶっかけうどん……。近くのエリアでは、姫路おでんまで。

同行したメンバーは『そずり丼』をチョイス。

食肉産地に近いエリアでは個性的な肉料理が多い。これは骨周りの肉を『そずる(削る)』事で無駄なくお肉を頂こうという『そずり鍋』というローカルメニューからのアレンジ。
ドンブリご飯へ『そずり肉』を……という事だろう。見た目に違わぬしっかり作られた一品。

(小生は、津山ホルモンうどんを完食して……、あっ、撮影してねぇ~~やという次第)


今回お伺いして、「自分ではモノ作りの在り方は考えるけれど、エリアの提案はまだまだ」と思いが至る。
業態の違いといえばそれまでなんだけど、ってな事のアンサーとして……、ハイッ、企画を始めるよん~~。
直近の企画、来年の企画を進行~~。

直近は、『ゆのごう備前焼ガチャ』から。
場所は、ゆのごう美春閣さんにて。

これまでの『若い人(未知の人)に向けての発信をうんぬん』に加えて、『備前焼を知らない層・外国人観光客の方々へのアプローチ』『湯郷と備前を「意外と近いエリア」として繋ぐ』という趣旨です。


最後に女将さん、有難う御座居ました。そして、今後ともよろしくお願い致します。

本人パネルと一緒にご本人を。(FBでは顔の自動タグ付けの混乱が面白かった = 本人が二人居るので)


さてさて、如何なりますやら。

皆様、温泉ともども備前焼ガチャをよろしくお願い致します。 m(_ _)m























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ミミイカのリゾット

2016-11-13 21:19:02 | 料理・食材


所用で出向いた先で寄り道。小生の寄り道とは、まぁ、いつも通り魚屋さん……。『酒器の勉強』の為致し方ない。あぁ。ツライ。
店頭でザル一杯のミミイカ達がお出迎えしてくれました。他にも、尾頭付きサワラ、エビ各種などが良い感じ。珍しくカメノテもいらっしゃって、ひとつづつ挨拶するように見て回る。
この時間が楽しい。いや、勉強の為、あぁツライ。

「さて、どうしようか?」
白子チームもいるが、今日はそういう気分じゃない。
最終的にはオウゾエビとミミイカに興味を惹かれたが、ここは最初にお出迎え頂いたミミイカに決定する。

と言うのは先日、牛窓で頂いたリゾットが印象に残っていたから。

到底再現は不可能だけれど、あくまでも淡く、香り高く、華やかな余韻を目指したいなぁ。


まずは、ミミイカを洗う。

美しい仕上がりを考えると、しっかり墨を吐かせたい。

ちなみにミミイカとは……こんな感じ。

某ネズミの国のキャラクターみたい。お店での源氏名は『チゴイカ』。ん~~、単なる方言か?


さて、料理開始。例によって参考レシピは一切なし。イメージの追求のみである。

まずは、ミミイカを軽く茹でて、その茹で汁を出汁にしようか。
お湯にミミイカを入れる……とっ! 途端に茹で汁が真っ黒になる。ありゃぁ、出汁は良いかも知れないけれど、色がダメだな。(今日はイカ墨気分じゃない)
堅くならないうちに引き上げて、食感の悪い目玉を処理する。爪先で外せるので簡単。ついでにもう一度、吐き切っていない墨も洗い出す。

仕切り直そう。

鍋にオリーブオイルを入れて、香りが出過ぎないように極少量のニンニクを炒める。出汁と香りを期待してミミイカ全数の4分の1も合わせて炒める。
生米を投入。透き通ったら料理用の白ワインと水を入れて煮る。本来ならここで茹で汁を使いたかった……。コンソメキューブで味のドーピングしようかと思ったが止めた。(今日はそういう気分じゃない)
水を足しながら米の芯の残り具合をチェックしつつひたすら煮る。更に、ミミイカの4分の1を投入。小分けにイカを入れるのは、温度差での出汁の出方の違いで、より厚みのある味を引き出す為である。(但し、根拠の無い勝手なイメージだけど)
時間が経つにつれて風味も出てくる。しかし、ミミイカがますます小さくなっていくなぁ。「よく頑張ったねぇ」とねぎらいの声を掛ける。
少量の牛乳を追加してから、また水分を飛ばす。塩胡椒の具合を確認して火を止める。
刻んだ大根の葉は余熱で火が通るので、軽く混ぜ入れてオシマイ。

残っているイカの半数を別鍋でサラッっと炒めてトッピング用にする。

器へ。う~~ん、いい感じ。ミモレットはご不在なので、粉チーズを。

口に入れると、チーズとイカの旨味が合わさっていく。大根の葉に閉じ込められた甘い水分が、オリーブオイルとエマルジョンされてジンワリと美味しい。
全体にムキュムキュした食感に、時々ザクザクするアクセントが面白い。

華やかさはないけれど、淡く優しいなぁ。

子供曰く、「地味に美味しい」とか。

うん、まぁ、エエか……。


小さなイカもなかなか楽しいな。


以前にミミイカを頂いた時には『不足の美』などへ想いを馳せて(酔っ払って)いるけれど、今日はそんな気分じゃない。


『小さきもの』を愛でつつ夜は更ける。

今日はそんな気分。





































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