備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

チビ窯築窯レポート 『基礎~壁』編

2009-07-07 20:22:13 | 窯作り・窖窯について
う~~ん、やはりというか……。

『チビ窯』築窯レポートを方々から求められた。
「写真を撮ってないんだってばっ」という言い訳も虚しく……。

では、選りすぐりようのない写真の中からボチボチと。
まずは、最初に撮った写真までの過程『基礎~壁』編を。


築窯予定地は、マサ土を敷いてこれこれ3年経つ場所。地盤的には大丈夫なハズ。

窯の床面までは、レンガ5丁分の厚み。
詳細は、割栗代わりの未ケレンのレンガ。その上に基礎のレンガ。ロストルの底のレンガ。ロストルを乗せる部分のレンガ。床のレンガ。で、5丁。ほとんどは埋め戻しの際に見えなくなる。

次に、燃焼部分(燃料が燃える所)と焼成部分(棚組みする所)の段差を作る。

それから壁を立ち上げる。
正面焚き口の上下、横焚き口の下、窯詰め出入り口(側壁)、ロストル、煙道も作りつつ。
いろいろ使ったので何丁とは言えない。高さ70cm。


ここでのポイントは、焚き口のサイズとサマ穴(素穴)。
大きめに作って問題があれば小さくすれば良いだろうが、小さすぎたら……考えるだけでも恐ろしい。
まっ、煙突を高くして空気の流入スピードを上げるという手段もあるが、事はそう単純ではない。

燃焼には空気が必要。まして温度を上げるとなると尚更。
空気の必要量が同じ場合、流入のさせ方は2通りしかない。
『細い通り道で早く流入させるか』『広い通り道でゆったりと流すか』のどちらかである。
入口と出口の関係が、丁度よければ扱いやすい窯となる。

今回の場合、早い流れを作りたくない。これ重要。

それと今回は、ロストルの開閉部分がカッコイイ!(詳細はまたいつか)


では次回は、怒涛の『アーチ』編!


刮目して待てっ!! (おおげさな…)


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