備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

氷点下の窯焚き

2010-01-26 09:52:36 | 陶芸
明け方には、氷点下になる外気温。
朝、窯場まで歩く道。霜柱がシャリシャリと足元で鳴る。

明け方の窯焚きをお願いしている友人は、寒くてこわばった顔で「おはよう」と出迎えてくれる。その声が震えている。

遭難現場か? ここは。

窖窯は火が中に入っていくので、窯の前は寒い。連房式登窯の方が暖かい。
窯に向いている顔は照り返しがあっても、背中では寒気を背負っている感じになる。
窯の前で体をクルクル回して暖を取る。バームクーヘンもかくの如し。


こんなに冷え込むのは、ここ数年のうちではなかったような…。風がないのが救いだな。
昼間の天気が良く放射冷却の為、キンキンに冷え込む。むしろ雪が降ってくれた方が暖かく感じるかも。


さて、自分とこの窯焚きが終われば、すぐに先輩の窯焚きお手伝いが待っている。
お互いにお手伝いでカバーしあうけれど、実はウチの窯焚き数が多くてキャリーオーバーしているので、まとめて返却する予定。なので1週間ほど。
この窯は自分達の設計施工の窯なので、懐かしいし、忘れていた何かを思い出すかも知れない。その辺りがお楽しみ。


また昼夜逆転だ。
明け方担当。きっと寒いよ~~。