備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

七草粥…ウチの場合

2010-01-08 00:51:07 | 料理・食材
我が家でもご多分に漏れず、七草粥を炊いた。

七草粥のいわれは色々あるのだろうけれど、個人的には『お正月気分との決別の儀式』と思っている。
食べ過ぎに対する整腸というなら、現代人には年中必要だろう。月に何度もお粥の日とか、水団の日、または絶食の日があっても良いかも知れない。でも、若者が普段からお粥ではツライ場面もあるだろうから『年に一度、精神の為に頂くべし』かと。
言うと仰々しいので、「お腹に優しく…」ぐらいのお気軽さにしておこう。


さて、拙宅の七草は、スズシロ(大根)の配合割合が一番多い。簡単に入手出来て量が多いから。
ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ(タビラコ)あたりが大変。田んぼの畦や耕作放棄地周辺で見つける。
農業用水が目の前にあるので、湿地を探せばセリ(寒ゼリ)は生えている。


この頃になるといつも思い出すのが、結婚して初めてのお正月での七草粥の事。

夕飯に頂いて寝たものの、明け方近くになって空腹感で目が覚める。
寒いし、お腹は減ってるし、暗いし、眠れないし…で、切ない。朝になるのが待ち遠しく布団で丸まっていた。
本当に切なかった……。これが朝になれば夫婦して同じだったので、あとは笑い話。

「お粥は腹が減る」を実体験。
しかし、毎年この話で笑える幸せが付いてきたのは良かった。


翌年は、空腹対策にお餅をトッピング。しかし材料が『お米とお米』で飽きる。それ以後毎年、サブアイテムを色々とお試し。
今年は、唐揚げとポテトサラダを泡盛で頂いて、最後にお粥という組み合わせ。良く判らないけれど、お腹は充分。


お粥を朝食にすれば、全ては解決するハズなんだけど、未だそれをせず。七草を摘むタイミングの問題が大きい。

このまま、あくまでも毎年『夜の七草粥』を続けるんだろうなぁ…。